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STAGE 15 1周目戦闘攻略 2周目戦闘攻略 3周目 1周目 最初のシャーリー操作時にニーナに話しかけるとニーナがウランを受け取りに行く会話がある。(ガニメデイベントの発生条件) 「『日本』設立式典へ行かない」を選ぶと普通に終わる。 だが1度は見ておいて損は無い展開とも言える。 戦闘攻略 1度だけスザクを使える。スキルを使って確実に敵を仕留めていこう。 その後は一騎討ちの連戦になる。 カレンVSユーフェミアは途中で終わり、途中でゼロになるが「ゼロドライブ」で勝てる。 その後はカレンVSスザクになる。ヤバかったらアイテムを使うなりして戦おう。 2周目 スザクを仲間にしている場合としていない場合とで中華連邦との戦いの説明が若干異なる。 1周目であった多くの場面が無くなっている。 ユーフェミアに代わってムゲンことパラックスが特区日本を宣言する。 戦闘攻略 スザクVSサムライの血では月下の行動不能スキルがウザイ。 さっさとスキル2以上を使って月下を沈めた方がいい。 後半では、パラックスの駆るグロースター最終型とカレンの対決。ユーフェミアと違いそれなりに強い為、カレンの乗機を紅蓮弐式改にしておくのもいいだろう。 グロースター撃破後、ゼロが合流。パラックスはゲームオリジナルKMF「エクウス」に乗り換え、再戦となる。 攻撃は痛いので、こちらも援護を活用してさっさと沈めよう。 3周目 基本は2周目と同じ。 だがコーネリアが仲間になっていると、この話のラストでユーフェミアを救出に向かわせられる。 コーネリアの提案を許可すると、新政庁へ向かう。 制限時間は5分なので一応セーブしておくと安心。 5分以内に事を済ませられなければコーネリアは仲間からいなくなる。 V.V.に話しかけた後、ユーフェミアかジェレミアのどちらかを仲間に出来る。 ここでユーフェミアを助けなくても後でスザクが助ければ仲間になる。 「罪と罰」に進んでいた場合シャーリーが自分の部屋で破いた日記を見つける追加イベントがある。
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今日 - 合計 - サーカスチャーリーの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 15時46分46秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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【TOP】【←prev】【PlayStation】【next→】 ハローチャーリー !! タイトル ハローチャーリー !! 機種 プレイステーション 型番 SLPM-86083 ジャンル アクション 発売元 エニックス 発売日 1998-7-30 価格 5800円(税別) タイトル ハローチャーリー !! 機種 プレイステーション 型番 SLPM-80274 ジャンル 体験版 発売元 エニックス 発売日 価格 非売品 駿河屋で購入 プレイステーション
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/*/ 芝村: ここは宇宙だ エステルは地上の電波を拾おうとチューニングしている 時雨: 「……………どうしました?」 エステル: 「別に」 芝村: エステルは作業やめた。 エステル: 「別に何でもありません」 時雨: Q もしかして和平交渉の進捗が気になってるのでしょうか? 芝村: A:そう言うふうにはみえないなあ 時雨: うーん 「そうですか」 ちょっと悲しそうな顔で後ろから抱きしめます。 エステル:「 新しい軍艦の話ですか?」 時雨: 「いえ」 「こうしたかっただけです」 エステル: 「・・・」 芝村: エステルは黙ってる 時雨: 頬にキスをします。 芝村: エステルは横目で見た 冷たい目だ エステル:「 どうしたのですか」 時雨: 「いえ……」 エステル: 「そうですか」 #なんかすごい。いじけてるきがするぞ 時雨: #・・・・・・もしかしてPLACEがGENZさんのゲームで「女なんてー」とか言ってたのはエステルが最近こんな調子だからでしょうか しばらく抱きしめたまま、じっとしています。 エステル: 「・・・・」 エステルは目をつぶった 時雨: 唇にキスをします。 「愛してます」 エステル: 「嘘ばかり」 顔を背けられた 小さく丸まってる 時雨: 「違います」 もう一度キスします。 芝村: 地上から、ネーバルウイッチときこえる 時雨: 放送の大体の意味はわかりますか? 芝村: 宇宙の敵はネーバルウイッチであり、おそらく帝國は勝てるだろうと やるならいまだと 時雨: 「…………和平交渉の話も出ています」 エステル: 「知っています」 時雨: 「はい」 抱きしめたまま、髪をなでます エステル: 「意外に、へこんでますね。私」 時雨: 「僕がいますよ」 耳元でささやいて、キスをします エステル: 「嘘ばっかり」 芝村: エステルは逃げた 時雨: 追いかけます 芝村: 自室に閉じこもった 時雨: #ぎゃーまたこのパターン エステル: 「寝ます。近づかないでください」 時雨: 「じゃあ、僕も一緒に寝ます」 エステル: 「・・・」 鍵を閉められた。 マイクも切れた 巨大な地雷を踏んだきになった 時雨: orz 部屋の前で、ずっと待っています。 /*/ 芝村: はい。おつかれさまでした 時雨: お疲れ様でした 芝村: うむ。いつか見た風景だ 時雨: 何かもうかなり凹みます どうしたらいいんでしょうか 芝村: うむ やはりあれか。 この間軍事話→エステルだんだんへこみでる→本日勘違い発言 大爆発だー。ダダッダ 時雨: orz 参謀解体以来の大失敗な気がします 芝村: いやまあ あれよりはるかに、でかい気がする 時雨: 取り敢えず評価変動と累積伺っていいですか? 芝村: 3-3 今4、4 時雨: うわあああああ もう本当に泣きそうです 芝村: うむ 時雨: どうしましょう。部屋の前で待ってたいですが いったん冷却期間をおいた方がいいんでしょうか 芝村: わからん。俺なら全力であやまる 時雨: うーん しばらく、部屋の前で話を聞いてくれそうになるまで待ちます。 聞いてくれそうになったら、謝ります。 芝村: はあい 時雨: しばらく待っても駄目なら、通信か何かで。 どうにかして戦争も避けたい感じですが 芝村: ああい 時雨: 以上をrと言う形でお願いできますか? 芝村: ああい。 では解散しましょう。おつかれさまでしたー
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ギウラスの肝いりで実現した?社外コラボ。 ファルコムより9月26日に発売予定の「英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ」とのコラボである。 登場人物の「リィン・シュバルツァー」と、「アリサ・ラインフォルト」にそれぞれなりきることができる。 両者は前作(英雄伝説 閃の軌跡)でも登場しているので、発売前でもキャラの把握には困らないだろう。 しかしながらアリサは堀江由衣氏ボイスがあるのでまだしも、リィンは内山昂輝氏がイメチェンサービスにラインナップしていないので完全再現はできない。解せぬ 4カラーの防具と、彼らの武器をモチーフにした太刀と弓が付属している。 G強化券は5枚付いてくるがこれだけではフル強化不可能なので一応注意。 武器 俗に言う「準G級武器」のGR5段階まで強化が可能。 シジルの取り外しは任意だがスロットが2個しかない。 紅蓮Ⅱ 火(太刀) 火属性の太刀。抜刀時に刀身が輝くエフェクトがあるようだ。 攻撃力・属性・ゲージのバランスは良好。GR5武器の中では優秀な方。 紅蓮Ⅱ 闇(太刀) こちらは闇属性の太刀。 微弱だが会心率があり、コーレマグナートを単純スペックで上回る。(あちらは烈種武器故直接比較はできないが) プリンシパリティⅡ 火(弓) 原作では「導力弓」と呼ばれる弓。 オーラアロー使用時にギミックがある? プリンシパリティⅡ 闇(弓) こちらは闇属性。 ちなみに弓はどちらも拡散型/切断曲射である。 防具 カーマインシリーズ/サジタリオシリーズ 男用装備がリィン、女用装備がアリサをモチーフにしている。 明確に言及されているわけではないが、初音ミクキット同様女性装備は体型が絞り込まれている。 ただしミクや後のまどマギほど極端ではないため、他の装備と組み合わせても違和感は小さい。 なお、腰防具とへそ出し防具を組み合わせるとスカートの一部がお腹に埋もれるという珍現象がおこる。 同様の事象が起こっていたまどマギの方(オルロジュ腰)は修正されたがこちらは修正されていない。 剣士用は全部位に達人・一閃・怒がある。そのため一閃と見切りを両立させやすい。 真打の発動を前提としているためかどの部位にも匠と剛撃はなく、怒が標準であるためソル剣珠GX5などと相性が良い。 また、頭はいたわり+10・耐状態異常+10が、胴腕には剣術+5、腰脚には溜め短縮+5が付いている。 胴以下の残りのスキルは上から順に三界の護り、体術、痛撃、吸血。 腰部位が痛撃+5&溜め短縮+5となっており、武器種を問わず非常に強力。 頭の+10スキルが状況によってはネックとなるため一式での利用にはあまり向いていないが、 パーツ単位で見るとどれも強力であり、真打+3一閃+3を組むときの強力なアシストとなるだろう。 なお頭はHSでもいたわり+10・耐状態異常+10があるので、ラスタ用としてもなかなか優良。 ガンナーは達人・一閃・怒は同じく共通で、頭には気力回復+10と耐状態異常+10、 胴腕にはスタミナ、腰脚には連射と弓向き。 胴以下の残りのスキルは上から順に三界の護り、射手、痛撃、吸血。こちらも腰がかなり優秀。 扇射の装飾品を使う場合はソル射GX5やディス射GX2など痛撃が付いているものが良いかも。 (適応撃とセットにしないとガンナーでは使いにくいスキルだが・・・) 余談だが女性脚は縞パンです本当にありがとうございました
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異世界のウィッチその3 ――――――――― ドタドタ ルッキ「シャーリー!」バーン! シャーリー「お、やっぱり来たか」 俺「・・・あんたの差し金かよ」 シャーリー「まあな。良かったな、ルッキーニ」 ルッキ「うん!あ、シャーリーもしよー」 シャーリー「ああ、いいぞ」 ルッキ「うん!・・・じゃ、探しにいこー!」 シャーリー「おおー!」 ・・・いや、ちょっと待て。 俺「おい」 ルッキ「ん?なにー?」 俺「三人で鬼やるのか?」 ルッキ「うん!」 ・・・マジかよ。 ―――――――――基地内 ルッキーニは先行してどっかに行っちまったので、 俺とシャーリーの二人で隠れている奴ら(宮藤・リネット・ペリーヌ・ハルトマン)を探すことにした。 俺「・・・あいつら、隠れるの上手いな」 5分は隠れそうなところを探しているのに、影すら見えない。 シャーリー「ま、普段からルッキーニに絡まれてつき合わされてるからな。自然に上手くなったんだろうな」クスッ 俺「・・・ったく・・・」クスッ シャーリー「・・・お、今笑ったな」 俺「・・・」 あんたにつられて出た苦笑みたいなもんだけどな。 シャーリー「二ヶ月ぶりじゃないか」 俺「・・・笑うような出来事がなかったからな」 シャーリー「中に入れば笑えるような出来事があっても、それに入り込もうとしなかったんだろ」 俺「・・・」 ・・・そう、なのだろうか。 シャーリー「ハルトマンも言ってたろ、お前は笑ってるほうがいいってさ」 俺「・・・」 シャーリー「・・・なあ、俺」 俺「なんだよ」 シャーリー「悩みがあるなら相談しろよ。私たちは仲間だろ?」 俺「・・・俺の場合は相談したって解決するような悩みじゃないんだよ。それに、俺は」 シャーリー「俺はお前らのことを仲間だなんて思ってない、とでも言うつもりだろ?」 俺「・・・」 やっぱり、魔女って人の心を読めるのか? シャーリー「残念だけどな、私たちの中でお前のことを仲間じゃないなんて思ってる奴はいないぞ」 俺「・・・そうなのか?」 シャーリー「ああ。それに、ぶつくさ言いながらでも一緒に戦ってくれるお前のこと、私は嫌いじゃないぞ」 ・・・ シャーリー「あとな、初めから解決しないって決め付けるのはどうかと思うぞ」 俺「・・・なにか、方法を知ってるのかよ?」 シャーリー「いや、知らないけど」 俺「・・・ハッ、なんだよそれ・・・馬鹿じゃねーのか」 シャーリー「・・・やっぱり、お前は笑ってるほうがいいぞ」ニコッ 俺「・・・余計なお世話だ」クスッ シャーリー「・・・なあ、俺?」 俺「なんだよ」 シャーリー「答えたくないならいいけど、お前、元の世界でやり残したこととか、あるのか?」 俺「・・・」 考えてみた。やりのこしたこと・・・。 俺「・・・両親」 シャーリー「え?」 俺「・・・両親に、別れの言葉を言えなかった」 シャーリー「・・・」 俺「それだけが、心残りだ」 ・・・言われて思った。俺は、本当に元の世界に帰りたいのだろうか。 それだけのことを、切実に思っていたのだろうか。 両親にたった一言言いたいがために、周りをギスギスさせてしまっていたのだろうか・・・ ―――――――――――― 外で大声が聞こえた。 ルッキ「あー!中尉みっけー!」 シャーリー「おっ、行ってみるか」 俺「ああ」 ――――――――― 声の方向へ駆けつけてみた。 エーリカ「ありゃ~、見つかっちゃったか~・・・ふぁーぁ・・・ん?やあ、俺」 俺「・・・どこに隠れてたんだよ」 エーリカ「木の上」 俺「は?」 ルッキ「中尉、寝てたよね」 シャーリー「あー・・・」 エーリカ「うん、かくれんぼのついでに昼寝しようと思ってさ」 ・・・どんだけ自由人なんだよ。 俺「・・・そこで寝て大丈夫なのか?身体痛くなるだろ」 エーリカ「大丈夫大丈夫。さて、他の人も探さないとねー・・・俺、一緒に探そ」 俺「わかった」 ルッキ「じゃあシャーリー、一緒に探そ」 シャーリー「ああ」 ―――― またもや探すこと3分。 エーリカ「いや~、見つかんないねぇ」 俺「・・・どこに隠れたのか見当はつかないのか」 エーリカ「みんなバラバラに隠れないと意味が無いからねぇ。まったく見当つかない」 俺「・・・はぁ」 俺は溜め息をついた。 エーリカ「溜め息は幸せが逃げるよ」 その迷信ってこの時代からあったのか? 俺「溜め息程度で逃げる幸せなんかいらねーよ。それに、あんただって溜め息くらいつくだろ?」 エーリカ「まあ、そうだけどね。・・・君の場合、その溜め息程度が積み重なって、 こんな異世界に飛んじゃうなんて不幸が起こっちゃったのかもしれないよ?」 俺「・・・」 エーリカ「・・・でも、君みたいな良い人が不幸になるなんて、納得いかないねぇ」 はぁ? 俺「・・・お前、俺の何を見てきたんだよ。俺が良い奴になんて見えるか?」 エーリカ「見える見える。・・・この基地の中じゃ、誰も君の事を悪い奴だなんて思ってないよ」 俺「・・・」 エーリカ「悪い奴だとは思ってないけど・・・」 俺「・・・なんだよ」 エーリカ「このままだと、嫌な奴に格下げされちゃうかもしれないよ」 俺「・・・それでいいのに。そのほうが楽だよ。元の世界に帰るとき、なんの後悔も無く帰れるのに」 エーリカ「ダメだよ。君が良くても、私達がよくない」 俺「・・・」 エーリカ「そんな別れ方じゃなくてさ、どうせなら、もっと、惜しむような別れかたをしようよ。 私は、そんな、お前が居なくなってせいせいするぜ、みたいな別れ方はしたくないんだ。 だからさ、俺。お互い、爽やかな別れかたをするために、君には私達を受け入れて欲しい」 俺「・・・受け入れてるさ」 嘘を付いた。・・・二ヶ月経った今でも、俺はこの世界の何も受け入れてなんていない。 エーリカ「嘘付け」 ・・・やっぱり・・・魔女って、心読めるんだな。 俺「・・・バレたか。俺って、そんなにわかりやすいか?」 エーリカ「うん。凄く。・・・で、どう?」 俺「・・・考えておく」 エーリカ「うん。それでいいんだよ。・・・まあ、ようするにさ、 無理して突き放そうとしないで、今を楽しく、気楽に生きようよってことだよ」 俺「あんたみたいにか?」 エーリカ「あ、それはやめといたほうがいい。口うるさい軍人にしょっちゅう説教を食らうことになるから」 俺「ハハッ」 エーリカ「・・・あ」(ようやく笑ってくれた・・・) 俺「どうした?」 エーリカ「なんでもないよ。・・・あっ」 エーリカ「リーネ見っけ!」 ――――――――― リーネ「見つかっちゃいましたか・・・ってあれ?」 俺「なんだよ?」 リーネ「俺さんもやってるんですか?」 俺「・・・まあな」 タッタッタッ ルッキ「あ!リーネ見つかったの!?」 エーリカ「うん」 ルッキ「そっかー・・・じゃあ、次は、俺!一緒に芳佳を探そ!」 俺「わかったわかった、わかったから引っ張るな!」 シャーリー「じゃ、私たちも三人で探すか」 リーネ・エーリカ「了解!」 ―――――――― ルッキ「うじゅ~・・・芳佳見つかんない・・・」 さっきからそればっかりだな。お前ペリーヌのこと忘れてるだろ。 俺「・・・こういう場合、意外な場所にいたりするんだよな」 ルッキ「そうなの~?」 俺「・・・例えば、・・・どこだろ」 ルッキ「じゃあ、談話室行ってみる?」 ・・・意外とあるかもしれないな。 俺「行ってみるか」 ルッキ「うん!」 ・・・ ふと、疑問に思った。 俺「おい、ルッキーニ」 ルッキ「なぁに?」 俺「なんでお前、俺をかくれんぼに誘ったんだ?」 ルッキ「ん~?えとねー、一緒に遊びたいから!」 ・・・ 俺「・・・なんで、俺と一緒に遊びたいんだ?」 ルッキ「もっと、俺と仲良くなりたいから!」 俺「なんで、俺と仲良くなりたいんだ?」 ルッキ「仲が悪いよりは良い方がいいでしょ? それに、えと、仲良くなって、もっともっと、俺のことを知りたいの!それに・・・」 俺「それに?」 ルッキ「俺、ずっと怖い顔してばっかりだったから・・・ 一緒にかくれんぼして、笑ってくれたらいいなって、思ったの」 俺「・・・そうか」クスッ ルッキ「あ、笑った!」 ―――――――― 本当に宮藤は談話室にいた。ルッキーニ達がいなくなったのを見計らって談話室に戻ったらしい。 宮藤「よくわかりましたね!見つからない自信あったのに」 灯台下暗しってやつだな。 ルッキ「俺が言ったんだよ!意外なところに隠れてるかもって」 宮藤「俺さんが?」 俺「・・・まあな」 俺はそっぽを向いた。 宮藤「・・・良かった。俺さん、元気になったみたいで」 俺「は?」 再び宮藤のほうを向いた。 宮藤「みんな、俺さんが元気ないって心配してたんですよ」 俺「・・・」 宮藤「・・・俺さん。辛いことがあるなら、私達が支えてあげますよ。遠慮なく頼ってください。 ・・・だから、私達が辛いときは、私達を支えてくださいね、俺さん。私達、俺さんのこと、信頼してますから」 ・・・この世界の奴らは、わけがわからない。 俺「・・・俺はそんなに大したことはできないけどな。ま、考えとくよ」 宮・ル「!」 これでルッキーニは満足したようで、シャーリー達を探した後、かくれんぼの終了を宣言した。 おい待てルッキーニ。だから誰か忘れてるだろ。 ペリーヌ「・・・」 ――――――― ミーナ「ルッキーニさんと遊んであげたんですって?」 夕食の後、ミーナから尋ねられた。 俺「まあな」 ミーナ「・・・ふふっ、良かった」 俺「良かった?」 ミーナ「ええ。少しは打ち解けてくれたみたいで嬉しいわ」 ・・・本当に、この世界の奴らは、わけがわからない。 俺「なあ、教えてくれないか」 ミーナ「なにかしら?」 俺「なんで、みんな、俺なんかに、こんなに良くしてくれるんだ?」 ミーナ「・・・どうしてかしらね。私にもよくわからないけど、放っておけないっていうか・・・ とにかく、みんなあなたのことは単なる戦力とだけ考えてるわけじゃないのは確かよ。私も含めてね」ニコッ ――――――――俺の部屋 俺「・・・」 一体、この世界のウィッチってのはなんなんだ。 俺はそのうちいなくなる存在なのに、どうしてそこまで俺に関わろうとするんだ。 分かれるときに辛いだろ。 ・・・待てよ、よく考えたら、俺は本当に元の世界に帰れるなんて保障はないのか。 帰れるとしても、いつになるのかわからないのか。 だったら、あいつらの言うとおり、あいつらの気持ちを受け入れてもいいのかもしれないな。帰る、そのときまで。 仲が悪いよりは良い方が、良いんだよな。・・・辛かったら、相談してみていいんだよな。 ・・・気楽に、前向きに考えてみた。 ・・・不思議と、嫌な感じが俺の胸から消えていた。 コンコン またドアがノックされた。 俺「誰だ?」 サーニャ「私です」 またあいつか。 ―――― ガチャ 俺「・・・」 サーニャ「・・・俺さん」ニコニコ サーニャは、何故か微笑んでいる。嬉しいことでもあったのか? 俺「なんだ?」 サーニャ「・・・俺さん、表情が少し柔らかくなってます」 俺「あ゛?」 ・・・ 俺「そんなに、硬い表情してたか、俺」 サーニャ「はい。・・・みんな、心配してました。エイラも」 あいつが?・・・サーニャ以外には興味なさそうなあいつが? 俺「・・・そうか」 ・・・心配かけるのは、よくないな。心配かけてちゃ、お互い楽しく過ごせないよな。 俺「気をつけるよ」ニコッ サーニャ「あ・・・」 俺「どうした?」 サーニャ「い、いえ!なんでもありません!///」タッ そう言って、どっかに行っちまった。 ・・・今日は、久しぶりに熟睡できそうな気がした。 異世界のウィッチその5
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『歪み行く想い』 その1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 76 :試作な俺-16話-歪み行く想い[sage]:2011/01/30(日) 17 36 43.48 ID fkLqmq3XO ――――――――――数年前・某国はずれの離島・町外れの岩場―――――――――― ザザァーン…… 「・・・・・・・」 タッタッタッタッ・・・ 少女「ゼローーッ♪」 「ん・・・?」 岩場に座って佇んでいた俺の下に、1人の少女が駆け寄る 年齢は俺と同じくらいでまだまだ幼い。 ブロンドの長髪を風に靡かせながら駆け寄り、ピンで止められた前髪の下にある表情はあどけない笑顔を浮かべている 少女「おっはよーゼロ!いや、もうこんにちは?ざっと10時間ぶりっ!」 キャッキャッ 「またおまえか・・・。日中は別に会わなくてもいいだろ。おまえ、教官に何か言われねぇの?」 少女「だーかーらーっ!おまえじゃなくてアンジェだって!名前で呼んでよぉー」 「はいはい。そのアンジェさんとやらは、こんな真っ昼間からこんな岩場で油売ってていいんですか?」 少女「大丈夫大丈夫。私達の基地の部隊って、前線から遠くにも置かれない末端中の末端」 少女「それにうちの教官、すっごぉ~~~い!いい加減な人だし。放任主義?だからこれは自主トレって奴かなー?」 「・・・本当、いい加減だな」 77 :試作な俺-16話 うおっ!支援ありがとう。いきなりオリキャラタイムですまない…[sage]:2011/01/30(日) 17 39 41.16 ID fkLqmq3XO 少女「だから心配いらないよっ。そうやって心配してくれるのが、ゼロの優しい所だよねっ♪」 「はぁー、そうですかそうですか」 少女「あぁーーもう照れちゃって!かわいいんだから~」 (うぜえ) 「にしても暇人だなーおまえ。言った通りに自主トレでもすりゃあいいだろうがよ」 少女「してるもん!……って、ゼロに暇人とか言われたくないよーっ!。いっつもここで海見ているだけのくせにー」 「俺はいいんだよ。ちゃんとやる事やってるんだから」 少女「う~・・・・・。ゼロだけずるいよ……」 「はっ!そんな不真面目だからいつまで経っても、まともに飛べやしねぇんだよぉ!」 少女「と、飛べるもん!それで私だって、みんなを守れるようになるんだもん!」 「どこが?俺がどれだけ教えたって、未だに素人丸出しな飛行しか出来ねーじゃねぇか」 少女「むぅーー・・・・・」 「潜在魔法能力だけは俺より高いくせして、全ッ然扱えて無いんだもんなぁっ。もうダメダメ。宝の持ち腐れだぜ本当によ」 少女「むぅーーっ!!」 ドンッ! 「うぉあっ!?」 ザッパァーン!! 78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 17 41 03.09 ID 6RXRc1Dn0 支援 79 :試作な俺-16話-歪み行く想い[sage]:2011/01/30(日) 17 43 54.50 ID fkLqmq3XO 突如少女が思いっ切り俺の背中を押す。俺は成す術無く海に突き落とされた 少女「いぃ~だっ。ゼロの意地悪─────って、ゼロ?」 「・・・ぷはっ!がぼっ!」 ザバザバザバザバ 俺は必死に手足を動かして体を浮かせようとしている。どうやら泳げないようで、今の俺は波に遊ばれる木の棒同然だ 少女「泳げなかったの!?ごめん!」 ダッ! ザッパァーン! 少女が海に飛び込み、俺を沈まないように自分の体に捕まらせた 「ケホッ!ゴホッ!」 ゼェハァ 少女「ゼロ、大丈夫?」 「てめっ・・・いきなり何しやがるっ・・・!」 ゲホゴホ 少女「ごめんね、ちょっとした出来心だったの。まさか泳げないとは思わなかったから・・・」 「死ぬかと思ったぞテメェ・・・」 少女「うーん・・・(考え中)」 「・・・・・アンジェ?」 少女「そうだっ!」 ピコーン 80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 17 44 40.39 ID qUva5wNSP 試作ー!俺だー!支援 81 :試作な俺-16話 支援感謝です[sage]:2011/01/30(日) 17 46 09.28 ID fkLqmq3XO 少女「私がゼロに泳ぎを教えてあげるっ♪」 「はぁっ?」 少女「いつも飛び方を教えて貰っているお返しだよっ。大丈夫。私泳ぐのは得意だし、優しく教えてあげるからっ♪」 「べ、別に泳ぎなんざ───」 少女「ホラホラ、まずは基本のバタ足から!ハイいっち、に~、さん、しー」 「ちょっ」 少女「真面目にやらないと手離しちゃうよ~?」 ニヤニヤ 少女はそう言って、小悪魔的な笑みを浮かべる (こ、こいつ・・・・・俺より優位に立っているこの状況を楽しんでやがる) バタバタバタバタ 一人じゃ浮く事すら出来ない俺は、結局言われるがままに少女の手を掴んでバタ足をする 「おまえ覚えてろよ・・・。今夜の特訓メニューは通常の3倍だからな」 少女「ねぇゼロッ♪」 「あん?」 少女「私が上手く飛べるようになるのと、ゼロが泳げるようになるのっ。どっちが先かな~」 ニコニコ 「・・・はっ!そんなん決まってんだろ?───の方が────────────」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――――――――――現在―――――――――― <ロマーニャ基地内・俺の部屋> 俺「・・・・・」 ムクリ 朝方。まだ薄暗い部屋の中に置かれたベッドの上で、俺は目を覚ました。 室内には本だの置物だの服だの銃弾だの訳の分からない物だの色々な物が沢山あるが、きちんと整理整頓されている為にゴチャゴチャとした印象はまるで無い 俺(夢か・・・・・) ふと部屋に置かれた時計に目をやる。起床時刻にはまだまだ時間があるが、目が冴えてしまって二度寝をする気にはなれない 俺「・・・散歩にでも行くかぁ」 ゴソゴソ 寝間着を脱ぎ捨ててクローゼットを開け、いつもの改造軍服を取り出すとちゃっちゃっとそれに着替える ふわぁと一回大欠伸して背筋を伸ばすと、特に当ても無く外へと歩き出した ガチャッ、キィッ……、ガチャン! <基地周辺> < チュン、チュン…… 小鳥の囀りが聴こえる。朝の澄んだ空気の風が、頬に当たって心地良い 遠く水平線の向こうでは朝日が顔を出し始めており、空を明るくして行く。綺麗だ 俺(偶には早起きもいいモンだな・・・) テクテク 83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 17 51 35.70 ID 6RXRc1Dn0 支援 84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 17 51 56.51 ID KRIgzc88O 久々の支援砲…発射! 85 :試作な俺-16話 支援感謝![sage]:2011/01/30(日) 17 52 28.52 ID fkLqmq3XO 基地周辺をのんびりと歩きつつ、先ほど見ていた夢の事を思い出す 俺(夢、か・・・。エイラ達と一緒の時以来だな。しかもアイツの……) 俺(・・・・・何でだ。この前思い出したからか?) 俺(・・・・・・・・) 俺「気にしてたって仕方ない、か……」 テクテク 俺「・・・ん?」 ピタッ 考え事をして歩く内に、いつの間にか基地付近の森の横へと移動していた。 ふと木の枝の上に見慣れた姿が見え、思わず足を止める ルッキーニ「うじゅ~・・・」 ルッキーニが残念そうな表情で、木の幹をじっと見つめている 俺「おーいルッキーニっ。んな所で何してんだ?」 ルッキーニ「あ、おはよー俺。ムシ捕ってるのー!」 俺「虫ぃ?」 ルッキーニ「うんっ。黒くてね、ピカピカでね、カッチョイイ~んだよっ♪」 シュタッ! ルッキーニが枝の上から俺の下へとジャンプして移動した。まるで猫のように身軽に着地する 86 :試作な俺-16話[sage]:2011/01/30(日) 17 54 44.65 ID fkLqmq3XO ルッキーニ「えへへー」 ズィッ ルッキーニが得意気な笑みを浮かべながら俺にビンを見せ付ける。中には昆虫と思しき虫が一匹入っていた 俺「へぇ~よく捕まえたな。捕まえられるモンなんだなこういうの」 ルッキーニ「うぅん、それがね。ダメダメなの」 シュン 俺「何が?」 ルッキーニ「最近はダメダメで……。今日だってこの一匹だけ。木にハチミツ塗っといても全然来てくれないのー……」 ショボーン 俺「ふーん」 ルッキーニ「うじゅ~~…………」 俺(本当に虫が好きなんだな……) 俺(・・・よし!) 俺「おっしゃ!ここは俺に任せろ」 ルッキーニ「うじゅ?」 俺「待ってな」 タッタッタッタッ・・・ ――――――――――5分後―――――――――― タッタッタッタッ・・・ 俺「持ってきたぞー」 ドサッ 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 17 55 37.11 ID la7F+l85O まさか2期7話回か? 支援。 88 :試作な俺-16話 87ごめん違うんだ……。その内やるかもしれないけど。支援感謝[sage]:2011/01/30(日) 17 58 54.29 ID fkLqmq3XO ルッキーニ「・・・何でマヨネーズなのー?」 俺「本で読んだ事があるんだ。虫を捕るならマヨネーズがいいらしいぜ」 ルッキーニ「マヨネーズなんかで大丈夫?」 俺「バッカおまえ、マヨネーズは何にでも合うように作られてるんだよ。虫さんだってきっと大好きさ」 ルッキーニ「本当にー!虫来るー!?」 キャッキャッ 俺「おうよー。こうやってマヨネーズを木の幹に塗りたくってと」 ぬりぬり ルッキーニ「うじゅーっ!あたしも塗るー♪」 ぬりぬり 俺「~♪」 ぬりぬり ルッキーニ(何匹来るかな~♪) ぬりぬり ―――――――――――――――――――― 坂本「───虫取りをするなとは言わない。それくらいは個々の自由だ。だがマヨネーズは有り得ないだろ。もっと食べ物を大事にだなー」 ブツブツ 俺(くそー。まさか少佐に見つかるとは・・・・・。早朝訓練してたのかよ……) チッ ルッキーニ(うじゅー~・・・・・・…………) ションボリ 坂本「俺!ちゃんと話を聞け!」 バシン! 俺「は、はいっ!」 怒られました 89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18 02 26.87 ID W3t8+Mo00 しえん 90 :試作な俺-16話 支援ありがとう[sage]:2011/01/30(日) 18 03 23.14 ID fkLqmq3XO <同日・基地内ハンガー> 観測所から報告が入り、ネウロイの侵攻が確認された。事前の予報通りに警戒していた501一同。 坂本、バルクホルン、エーリカ、シャーリー、ルッキーニ、俺の六名が出撃するべくハンガーに向かった 俺「っと、そうだった。みんな!これ使ってくれ」 スッ 俺は出撃メンバーそれぞれの機銃に合った、弾倉を1人1人に渡して行く シャーリー「? どうしたんだこれ」 俺「時間が無いから手短に説明するぞ。俺の固有魔法は『魔力変換』。魔力を様々な力に変える能力なんだけど」 坂本「それくらいは知っているぞ」 俺「んで、俺は普段戦闘では”牙”───っていうか破壊力への変換を使っている。銃を持つ手から銃を通じて銃弾に破壊力宿らせて、威力を大幅に上げているんだ」 エーリカ「確か普通のウィッチよりも、銃弾の上がる威力が凄い大きいんだっけ?前にも聞いたよね」 (※10話) 俺「そう、ざっと通常の3倍。それでその応用なんだけど、事前に俺が魔法力を込めておく事も出来るわけ。直接銃弾に触れる事でな」 バルクホルン「では、この弾倉に入っている銃弾は・・・」 俺「全部そう!事前に準備しておいた、俺特性スペシャル弾☆って事だ」 坂本「差し詰め『魔弾』とでも言った所か」 俺「おっ、その名前いただきますぜー」 91 :試作な俺-16話[sage]:2011/01/30(日) 18 05 24.12 ID fkLqmq3XO ルッキーニ「うじゅー?よくわかんなーい……」 俺「つまり、この銃弾威力が高いからみんな使ってくれって事」 ルッキーニ「おぉー!ありがとっ、俺ー♪」 ニッコリ シャーリー「悪いな大変だったろー。わざわざ銃弾一つ一つに魔力込めるだなんて」 俺「なぁーに、どうって事ねぇよ。一緒に戦う仲間の為だ。せめてこれくらいは、な」 バルクホルン「すまない。有り難く使わせて貰うぞ、俺」 シャーリー「ありがとうなー、俺」 エーリカ「俺、ありがとね~」 坂本「感謝する。・・・さて、そろそろ出るぞ!出撃だ!」 一同「了解!」 ―――――――――――――――――――― <ロマーニャ沖・上空> 坂本「・・・ネウロイを確認!7時方向、大型1、距離8000!」 俺「来たか・・・!」 俺は周りの面々に気がつかれないよう、こっそりとγ-グリフェプタンを服用する 92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18 06 29.67 ID 6RXRc1Dn0 支援 93 :試作な俺-16話 支援感謝です[sage]:2011/01/30(日) 18 08 00.02 ID fkLqmq3XO やがて、はっきりと大型のシルエットが見えて来た。飛来する紅い火線を回避しつつ、ウィッチ達は攻撃を開始する ネウロイ「――――――― ―――――――――――――」 ガチャガチャン! 突如ネウロイが体の一部を分離させ、子機を生み出す。ニ十数機の小型機が出現した 坂本「分離したか・・・・・まずは露払いだ。行くぞ!」 小型ネウロイ達「―――――――――――――」 ビシュン! エーリカ「行くよ!」 ズドドドドドドドドドド! バルクホルン「はぁっ!」 ズドドドドドドドドド! 現れた子機を、いとも容易く蹴散らして行く シャーリー「すっげー、威力が段違いだ!」 ズドドドドドドドドド! ルッキーニ「楽チーン♪」 ズドドドドドドドドド! あっという間に子機達を全滅させ、残ったのは本体の大型だけだ 坂本「後は奴だけか・・・俺!」 俺「おっしゃあ!任せろや!」 威勢よく言い放つと俺は、背中に装備している生まれ変わったバスターライフル───ツインバスターライフルを手に持つ 94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18 09 26.84 ID KRIgzc88O 支援 95 :試作な俺-16話[sage]:2011/01/30(日) 18 10 45.54 ID fkLqmq3XO 俺「魔導変換開始っとぉ!」 時々飛び来る火線を回避しつつ、俺はチャージを進める 坂本(今回は使用するように命令が下っている・・・。止むを得ない、か……) ジャキッ! 坂本が憂いている間にチャージを終わらせた俺は、ライフルを標的目掛けて構える 。 いつもの片手持ちでは無く、両手でグリップを一つずつしっかりと握り締めている。つまり両手持ちだ 俺「バーストショット。ターゲッ─────あぁー…………以下省略ゥッ!!」 ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォーーッ!!!! 2つの並んだ銃口から、青白い輝きを放つ夥しい量のビームが発射される フルブラストショットを遥かに凌ぐそれは、子機を再生させようとしていた大型ネウロイを容易く撃滅し、雲を撒き散らし、遠い彼方の空へと消えて行く 出力が向上している為、ビームの太さもとても大きくなっており、照射時間は優に10秒を超えた ルッキーニ「す、すっごーい!」 シャーリー「うおー・・・。これが生まれ変わったバスターライフルの力って奴か」 エーリカ(いやー、味方で良かったよホント) 俺「ケホッ、ゴホッ・・・! ハンパねーな、これ。圧倒的過ぎんだろ・・・」 俺(こりゃ、とても気軽に撃てるモンじゃねぇな……) 97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18 15 20.99 ID la7F+l85O 試作の声が岡本信彦ボイスで再生される件。 支援。 98 :試作な俺-16話 支援感謝です[sage]:2011/01/30(日) 18 16 35.36 ID fkLqmq3XO <同日夜・基地内食堂> パクパクモグモグ 俺「・・・宮藤ー。塩取ってくんない?」 宮藤「はい、お塩」 スッ 俺「サンキュー」 パシッ サッサッサッサッ・・・ 宮藤「味薄かった?」 俺「んー。ちょっとな」 サッサッサッサッ 宮藤「って、かけすぎ!体に悪いよ」 俺「なんかしょっぱいモン食べたい気分なんだよな」 モッサモッサ 宮藤「塩分のとり過ぎは体によくないよ。血圧が上がって、将来色々苦労する事になっちゃうよ?」 俺「へぇー、流石は診療所の娘。詳しいんだな」 宮藤「これくらい大した事ないよー」 エヘヘ 俺「ふーん、そうなんだ」 パクパク 俺「・・・・・・・・」 パクパク 101 :試作な俺-16話 支援ありがとう[]:2011/01/30(日) 18 21 52.38 ID fkLqmq3XO <翌日早朝・基地付近の森> 俺「昨日は少佐の介入により、無念ながらも我らが”マヨネーズ決死行”は失敗に終わった・・・。だからリベンジしよう。今日はこれだ!」 ドサッ! 俺「ハチミツだ!これならいつもルッキーニが使っているし、少佐に怒られる心配も無い」 ルッキーニ「だーかーらー、ハチミツ塗ってても来てくれないのーっ」 俺「そりゃ塗り方が悪いんだよ。木なんかに塗っている時点で、虫さんをおびき寄せようとする気合いが足りない」 ルッキーニ「じゃあどこに塗っておけばいいのー?」 俺「身体にだ!身体中にハチミツ塗りたくって突っ立ってろ。スグに寄ってくるぞ」 ルッキーニ「うじゅー!身体にー?その発想は無かったぁー♪」 キラキラ 俺「名付けて”ハニー大作戦”だ。そして俺の事は隊長と呼べ」 グッ ルッキーニ「はーいタイチョー♪」 俺「違う。返事は『サー・イェッサー』だルッキーニ隊員」 俺「よし!早速準備にかかるぞ」 ルッキーニ「サー・イェッサー!」 ビシッ! 俺(こうやっていると、なんだか軍人にでもなった気分だなー) ハハハ 俺(・・・って、俺軍人だった) 102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18 23 08.47 ID KRIgzc88O ペロペロ支援 103 :-Prototype-試作品-16話-歪み行く想い[]:2011/01/30(日) 18 28 30.82 ID fkLqmq3XO ―――――――――――――――――――― ヒラヒラパタパタ ルッキーニ「うじゅ~!沢山キタぁー!」 テカテカ 俺「そうだろーそうだろー」 テカテカ ルッキーニ「うじゅっ、また来た!」 ベタベタ 俺「はっはっはっ!素晴らしいぞ予想以上の戦果だ!」 ベタベタ ルッキーニ「ムシ沢山ーッ!ありがとー俺・・・じゃなくてタイチョー♪」 テカテカ 俺「作戦成功だ!やったなルッキーニ隊員!」 ベタベタ ルッキーニ「やった♪やった♪HAPPYだー♪」 キャッキャッ 俺「あっはっはっはっはっはっ!」 ハハハ ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!! ?「き、貴様ら・・・・・!」 俺・ルッキーニ「「へ?」」 クルッ 虫を沢山捕れた事で浮かれていた俺とルッキーニが振り向くと、坂本が鬼のような形相で仁王立ちしていた 俺(あ、やっべぇ) ルッキーニ「う、うじゃー・・・……」 サアァ 坂本「何をやっとるかああああああああああああああああああああああああああああアアアアアアァぁぁッッ!!!」 ドッカーン!! その後、某黄金の戦士やゴールドフィンガー張りに全身金色にテッカテカのハチミツ塗りな俺とルッキーニは 2人の身体に塗りたくったハチミツが固まるまで、坂本からの説教は続いたという・・・ 437 :試作な俺-16話-歪み行く想い[sage]:2011/02/03(木) 19 19 40.90 ID jagwEgoh0 <基地付近・水場> ザブザブザブ・・・ 俺とルッキーニは身体についたハチミツを洗い流す為、水場で身体を洗っている 俺「まさかまたしても少佐に介入されるとは。俺のハニー…………何だっけ。傷だらけのハニー湯煙殺人事件?」 ゴシゴシ ルッキーニ< でもでも!おかげで沢山ムシとれたよー! 俺(・・・ま、いっか。本人満足げだし) 俺「くっそ!なかなか落ちないな・・・。少佐の説教くらっている間に、ハチミツが固まってやがる・・・!」 ゴシゴシ ルッキーニ「じゃあさじゃあさ!」 ヌッ 俺「うおぁあっ!?」 ザブン! 急に岩の反対側で体を洗っていた筈のルッキーニが現れたので、俺はとっさに股関を隠す 俺「な、何だルッキーニ!急に現れるなよ!」 ルッキーニ「一緒にお風呂入りに行こうよ、お風呂ー♪」 俺「・・・は?そんなん駄目に決まってんだろ。俺は男だぞ」 ルッキーニ「俺ならいいよ!ねぇ、一緒に入ろうよぉー」 ウルウル 俺「だから駄目なモンは駄目だと───」 俺「……って、何だよ。や、やめろ。そんなウルウルした目で俺を見るな。そんな目で見たって駄目なモンは───」 438 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/02/03(木) 19 21 27.13 ID rn7ABx2w0 メシ食ってる間にひと悶着あってたみたいね。 支援支援。 439 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/02/03(木) 19 22 13.57 ID 4F+62QLP0 支援。 440 :試作な俺-16話 支援ありがとう[sage]:2011/02/03(木) 19 22 37.18 ID jagwEgoh0 <基地内・露天風呂への通路> カポーン・・・ ルッキーニ「おッ風呂~~♪」 キャッキャッ 俺「駄目・・・なんだけどなぁ」 信頼されているのか純真無垢なだけなのか。俺は結局ルッキーニを言いくるめる事が出来ず、こうして2人で風呂に入る事になった いや、”3人”だった シャーリー「あんまりハシャぎ過ぎるなよルッキーニ、転ぶぞー」 俺「・・・なんでおまえまで居るんだ?」 シャーリー「保護者としての責任って奴? まぁ俺ならそんな危険性は無いと思うけどなっ」 俺「そ、そうか・・・。アリガト」 混浴という事で3人とも体の肝心の部分は、しっかりとタオルで隠している だが流石は”グラマラスシャーリー”と言ったところか。 ふくよかな胸元は薄布一枚なんかでは隠しきれない程主張をしており、タオルの上からは色っぽいその谷間が確認出来る 俺(目のやり場に困るな・・・。トゥルーデの時は暗くてよく見えなかったけど、今は真っ昼間だし……) チラッ シャーリー「ん? 何見てんだ俺ぇ~」 ニヤニヤ 俺「み、見てめーよっ。・・・じゃなくて見てねーよ!」 441 :試作な俺-16話[sage]:2011/02/03(木) 19 24 35.86 ID jagwEgoh0 シャーリー「本当かぁ~? そんなに慌てちゃってー」 俺「ホントに見てない!さっさと入ってとっとと出るぞ」 スタスタ シャーリー「ふーん?」 シャーリー(・・・そうだ) ニヤリ ギュッ! むにゅっ 俺「!?!?」 突如シャーリーが俺の腕に両手を絡ませ、豊満な胸を俺の腕に押し付けた シャーリー「そう連れない事言うなよ~。俺にはイロイロ聞きたい事があるんだからさぁ~」 ギュッ、ギュッ 俺「うおぁあっ!?」 ババッ! 俺はまるでトラックにでも弾かれたかのような勢いで、シャーリーから離れる 俺「な、なにすんだよおまえ!」 ドキドキ シャーリー「あっはっはっは!いい純情っぷりだなー」 (・・・やっぱり、あの時のは勘違いだったのか)(※11話) 俺「ちっ・・・・・ほっとけよ!」 スッサスッサ からかわれて気分を害したのか、俺はさっさと露天風呂へと向かって行った シャーリー「あっ、待てよー」 スタスタ 443 :試作な俺-16話[sage]:2011/02/03(木) 19 29 33.21 ID jagwEgoh0 <露天風呂> カポーン・・・ ハチミツ塗れの体を洗い終えた俺とルッキーニ。同じく体を洗い終えたシャーリーの三人で、露天風呂に浸かっている 俺「あ"~。極楽極楽」 ババンババンバンバン♪ ルッキーニ「気っ持ちいいーっ♪」 シャーリー「疲れが消えていくのがわかるよ。いい……」 3人「ふぅ~~~~~」 誰かが言った。「風呂は命の洗濯だ」と。 3人は体についた垢や汚れと共に、日々の心労や疲労までをも浄化して行く シャーリー「なぁー、俺」 俺「ん、何よ?」 シャーリー「俺ってさ、あいつの事・・・バルクホルン事、どう思ってるんだ?」 俺「どう思ってるって・・・?」 シャーリー「2人の関係って何なんだろうな。師弟とも言い難いし、友達ってのもピンと来ないし」 俺「何って大切な仲間・・・もとい家族だろ。他になんかあるか?」 シャーリー「そりゃそうだ。あたしだってあいつや俺やみんなは、大事な家族だと思っている」 ルッキーニー「あたしもーっ」 444 :試作な俺-16話[sage]:2011/02/03(木) 19 32 15.38 ID jagwEgoh0 俺「・・・・・・・・」 シャーリー「じゃあ単刀直入に聞く。バルクホルンの事好きか?」 俺「そりゃ好きだよ仲間だし。みんな好きだぞ」 シャーリー「違う。家族とかの好きじゃなくて、”一人の女性”としてはどう思ってるんだ?好きなのか?」 俺(そういう事か……) 俺「・・・・・難しいな」 シャーリー「難しい?」 俺「ああ」 チャプン・・・ 俺「トゥルーデはさー・・・。綺麗だし、かっこいいし、厳しいけど優しいし、戦いでもとても有能だし、何て言うかウィッチの鏡だよな。 …………俺より強いし」 シャーリー「強いって・・・。俺はこの前あたし達に四対一で圧勝したばかりじゃないか」 俺「あんなんただの反則だっての。俺、まだ一度もトゥルーデにサシで勝った事は無いんだよ」 俺「それに腕っ節云々だけじゃない。あいつは立派な信念持ってるし、精神的にも強いし、自分だってヤバいのに俺を守ろうとした。 俺はあいつのそういう所、立派だと思う……っていうか尊敬する。あいつはかっこよすぎるんだよ」 シャーリー「ふーん……」 (憧れって奴か・・・) 445 :試作な俺-16話[sage]:2011/02/03(木) 19 35 09.31 ID jagwEgoh0 シャーリー「でもあいつだって万能人間って訳じゃないぞ?俺が501に来るだいぶ前の事だけど、一時期はかなり鬱ぎ込んで───」 俺「知ってる。妹さんの事だろ?本人から聞いたよ」 (※6話) シャーリー「知ってたのか」 俺「ああ。……確かにその通りだな。結局はトゥルーデだって人間───いや、一人の女の子だ(俺より年上だけど)」 俺「むしろ何事にも完璧な人間なんて、絵本の中の都合のいいヒーローだけだ。完全無欠な人間なんざ、この世のどこにも居やしねぇよ」 シャーリー「ま、そりゃそうだな」 俺「ちょっと話が逸れたな。とにかくあいつは強いよ。だけど…………」 シャーリー「だけど?」 俺「前にあいつと2人でローマに行って、俺がネウロイとの戦闘で死にかけた時・・・(※7話) 最後に意識が途切れる瞬間、あいつの───トゥルーデの顔が見えたんだ。泣いていた。この世の終わりみたいな顔して泣いていた……」 俺「次に目を覚ましたのは基地の医務室で、起きたらトゥルーデが居た。「私のせいだ。すまない」って謝られた」 俺「おかしいだろ。凛々しくて気丈な堅物軍人の筈のあいつが、親に叱られて泣きそうなガキみたいな顔して、俺なんかに謝ったんだぜ?」 俺「思ったんだ。『俺が普段気丈な筈のこいつに、こんな顔をさせちまったんだ』ってな」 俺「あいつのあんな顔を見るのは、こっちまで辛かった。初めて誰かに泣いて欲しく無い、笑っていて欲しいって思った」 シャーリー「そうか・・・・・」 447 :試作な俺-16話 446 335だよ[sage]:2011/02/03(木) 19 39 32.32 ID jagwEgoh0 俺「さっきも言ったが、あいつだって一人の人間だ。”250機撃墜のゲルトルート・バルクホルン大尉”である前に、”トゥルーデ”って言う一人の女の子なんだよ」 俺「トゥルーデってさ、普段は凛々しいって感じだけど、笑うとすっげぇ可愛いんだ」 俺「俺あいつの笑顔大好きだな。天使スマイル?笑顔の魔法って奴?」 シャーリー(へぇー……、全然恥ずかしがらずに堂々と言うんだな) 俺「だから俺は、あいつには戦って欲しくない。戦いは危険だ。命なんざ、一瞬で失われる」 俺「だから俺はあいつが───そしてみんなが、命の安い戦場なんかに赴かないで済むように、戦う必要なんか無くて、普通の女の子で居られるようにしたい」 シャーリー「・・・そう簡単にはいかないだろ。あたし達は力のある人間───”守る”側の人間だ。 あたし達が戦うのを投げ出してしまったら、そのせいで傷つく人や、救われない人だって居る筈だ。誰かがやらなきゃいけないんだよ」 俺(・・・・・・・・) 俺「ま、そりゃそうだな。こんなの所詮は理想論だ」 俺「だが、”もし”ネウロイ共を一掃してこの世界を救う事が出来たら、戦う必要なんて無くなるんじゃないか?」 シャーリー「うーん・・・どうなんだろう、難しいな。人間の歴史なんて、戦いと共にあるんだ。必ずしも完全な平和になるとは限らない」 シャーリー「・・・でも、少なくとも今よりは楽になるんじゃないか?未知の脅威が無くなるんだからさ」 俺「そう、そうだよな。もしネウロイを倒せたら・・・」 俺「倒せたら・・・」 449 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/02/03(木) 19 43 13.77 ID rchZ0dh60 飯食ってる間に来てたのか!支援 450 :試作な俺-16話 支援どうもです[sage]:2011/02/03(木) 19 45 44.06 ID jagwEgoh0 シャーリー「俺?」 俺「・・・いや、何でもない」 シャーリー「・・・・・・・」 2人の間に沈黙が流れる。ルッキーニは聞いているのかいないのかわからないが、先程からやけに静かだ やがて、俺が口を開く 俺「・・・愛だの恋だの、そういうのわからねぇんだよ、経験も無いし。そんな日和った事が出来るような所で生きて来た訳でもないしな」 シャーリー「どんな所で生きて来たんだ?」 俺「……地獄」 ボソッ シャーリー「へ?なんて?」 俺「いや、いい。・・・とにかく、俺にはこの気持ちが───自分の気持ちが何なのかはわからない」 俺「だけど俺は、あいつには笑ってて欲しい。笑顔で居て欲しい」 俺「それだけ・・・・・ただそれだけだな」 シャーリー「そうなのか……」 (随分と献身的だな……) チャプン・・・ 452 :試作な俺-16話 ちょいともしもしから[sage]:2011/02/03(木) 19 49 58.34 ID Yos2iZTFO シャーリー「だけどそれは、俺が”バルクホルンに対して”望む事だろ」 シャーリー「”俺自身”は、どうしたいんだ?」 俺「俺、自身・・・?」 シャーリー「ああ」 俺(俺自身、か…………) 俺「・・・・・・・・」 シャーリー「・・・・・・・・」 もし・・・・・、もしも許されると言うのなら─────── 俺「俺は、トゥルーデの傍に居たい。2人で一緒に笑い合いたい。俺自身の手で、トゥルーデを守りたい」 俺「これが、俺の気持ちだ。・・・ま、高望みだけどな」 ルッキーニ「それが”好き”って事なんじゃない?」 ずっと黙っていたルッキーニが突如口を開く。一応話を聞いていたようだ シャーリー(おっ・・・) 俺「これが・・・?」 ルッキーニ「うん♪」 454 :試作な俺-16話[sage]:2011/02/03(木) 19 55 09.00 ID Yos2iZTFO ルッキーニが子供特有の無垢なる瞳で、俺に語る 俺「・・・・・ははっ」 俺「そうか…………。そうかもな」 ルッキーニ「そうだよーっ」 俺「……よし!ルッキーニ、頭洗ってやるよ」 ザパァ←湯船から上がる音 ルッキーニ「うじゅ?ありがとー♪」 ザパァ 俺「あ、シャーリー。今の「好き」って事、トゥルーデには内緒にしといてくれよ。恥ずいから」 シャーリー「あ、ああ」 俺とルッキーニが湯船から出る。勿論2人共タオル着用状態。ルッキーニを椅子に座らせると俺は後ろで膝立ちになり、シャンプーを泡立てて彼女の頭を洗い始めた 俺「しっかし、髪長いと洗うの大変そうだよな」 ゴシゴシ ルッキーニ「まぁねー」 ニコニコ シャーリーは湯船に浸かったまま、俺とルッキーニの背中を見つめる シャーリー(ははっ、ルッキーニにいいところ持ってかれちゃったなー) 「やられたー」って感じの顔をするシャーリー だが、自分が言おうとしていた事を妹分であるルッキーニが先に言ってくれた事が、シャーリーは内心嬉しかった 455 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/02/03(木) 19 56 01.33 ID A0hUadLS0 なんだろう、今の試作の台詞でバルクホルンの魅力が解かった気がする 456 :試作な俺-16話 再びPCへ[sage]:2011/02/03(木) 20 02 48.52 ID jagwEgoh0 シャーリー(それにしても『高望み』、ねぇ・・・。そんな事は、無いと思うんだけどな) シャーリーが思うに、先日の出来事や普段の2人の関係を見る限り、バルクホルンの方は脈ありな筈だ それに俺が気づいていないのは何とももどかしい状況なのだが、自分が教えてしまうのはお節介って奴だろう シャーリー(何とかならない物かな・・・) チラッ ルッキーニ「ひゃっ、あ、ああ///」 ビクッビクッ シャーリー(あれ・・・?俺の奴、風呂にまであの変なチョーカー装着けているのか) ルッキーニ「あっ、ふあぁっ///」 ビクン! シャーリー「って!ルッキーニに何してるんだよ俺っ!!」 ザパァ 俺「・・・へっ?頭洗っているだけだけど」 ゴシゴシ ルッキーニ「あぁ~///」 ビクッ シャーリー「あれ、本当だな・・・」 キョトン 俺「ちょっとルッキーニ静かにしろよー。気が散るだろ」 ゴシゴシ ルッキーニ「ら、だっ、だってぇ~///」 ビクンビクン! シャーリー(頭以外には触れていない・・・。どうなっているんだ?) ゴシゴシゴシゴシ・・・ザパァーン 俺「ほい、終わり」 ルッキーニ「う、うじゅ~・・・/////」 カアァーー/// 457 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/02/03(木) 20 06 32.71 ID 9eLMtYjYO 試作きてたぁぁ 支援支援 458 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/02/03(木) 20 07 25.02 ID 4F+62QLP0 しえん 459 :試作な俺-16話 支援感謝です[sage]:2011/02/03(木) 20 07 40.84 ID jagwEgoh0 シャーリー「なぁ俺。本当に頭洗っただけか?」 俺「本当だっての。シャーリーすぐ横で見てただろーが」 シャーリー「そりゃそうだが・・・。なぁルッキーニ、頭洗った以外に何かされたか?」 ルッキーニ「うぅん何にも?……それよりもスッゴい気持ち良かった///」 ポッ/// シャーリー(ルッキーニのあんな声もこんな顔も初めてだ・・・。一体俺は何をしたんだ……) 俺「?」 シャーリー「・・・よし。俺、あたしも頼むよ」 俺「あ?まぁいいけど。そこ座ってくれ」 クィッ シャーリー「ああ」 ストン 俺「んじゃ、やるぞー」 ワシャワシャゴシゴシ シャーリー「うおお・・・」 (あれ?以外と普通……) 俺(ルッキーニといいシャーリーといい、髪が長い人って大変だな・・・。手早く丁寧に終わらすか) ゴシゴシ! シャーリー「んあぁっ!」 ビクン! 俺「何だおまえもかよ・・・」 ゴシゴシ シャーリー「ひぅっ、あ、あぁんっ///」 (な、何だコレぇ!///) ビクビクン! 460 :試作な俺-16話[sage]:2011/02/03(木) 20 09 44.89 ID jagwEgoh0 ゴシゴシ シャーリー(体にっ、電気が走っ・・・たみたいにっ・・・!) ビクンビクン! シャーリー(力が入らないぃ……) シャーリー「あ、ふぁっ、ふあぁ///」 俺「・・・何て言ってんだ?頼むから静かにしてくれ」 シャーリー(「駄目」って言いたいのに・・・呂律が回らなっ……) 俺(何で洗髪でこんな声・・・。くそっ、さっさと終わらせるしか・・・!) ゴシゴシ! シャーリー「んあっ!ひうぅ!///」 俺(落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺。邪念を捨てろ邪念を捨てろ邪念を捨てろ邪念を捨てろ) ゴシゴシゴシゴシ! シャーリー「あっ、そんな強く───ら、らめえええええぇぇぇぇぇっ!!!/////」 ダッダッダッダッ・・・・・!! バルクホルン「貴様あああああアアアあああっ!!なにをしているかあああああアアアアああああああっッ!!!!」 バ キ ィ ッ ! ! 俺「ぐはああぁっ!!?」 ズサァ─────ッ!! ド ッ ゴ ォ ー ン ! ! シャーリー「あっ、吹っ飛んだ」 (ちょっと残念・・・) 461 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/02/03(木) 20 12 54.59 ID ICu46+2UI しーえん 462 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/02/03(木) 20 14 34.58 ID BY/b+CI80 お約束キタコレw 支援 463 :試作な俺-16話 支援感謝ナンダナ[sage]:2011/02/03(木) 20 16 00.55 ID jagwEgoh0 バルクホルン「信じていたのに・・・!おまえは仲間に手を出すような奴じゃないって、思っていたのに・・・なのに!」 シャーリー「あ、あの~・・・バルクホルン?」 おずおず バルクホルン「そうだ!大丈夫かシャーリー!?」 シャーリー「いやっ、その…………気持ちは嬉しいけど、勘違いしているぞ?」 バルクホルン「へっ?勘違い?」 キョトン シャーリー「私はただ、俺に髪を洗って貰っていただけだ」 バルクホルン「か、髪・・・?だってさっき、変な声、出して…………」 シャーリー「洗髪って気持ちいいだろ?ちょっと気が緩んでいただけだ。俺は疚しい事なんて何もしていないぞ(多分)」 バルクホルン「本当にか・・・?」 シャーリー「ああ、勿論だ。俺はそんな事する奴じゃないって、あんたが一番知っているだろ?」 バルクホルン(な、何という事だ。私は何という勘違いを・・・・・) ワナワナ バルクホルン「そうだ俺は!?」 はっ ルッキーニ「そこの岩に突き刺さってるよー。頭から」 俺「」 死ーーーン バルクホルン「お、俺ええええええエエエええええええええええええぇぇぇっ!!!」 俺(あははー、川が見える~♪) ピク、ピクッ 464 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/03(木) 20 17 22.52 ID cNYqlPwf0 ナムサーン!
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501基地 廊下 今日も今日とて雑用雑用。心なしか私の一日は掃除から始まることが多い気がする。 何時も通りにミーナの執務室前まで掃除を終えると、これまた何時も通りに背伸び。 私「んー……」 カチャン 背後から扉の開く音。 振り向くとミーナが何やら悩んでいるような表情で出てきた。 私「どうかしたか?」 ミーナ「あら私さん。……それがね、今日一般人のお客様が来るのよ」 私「珍しいな」 結構な時間を基地で居候しているが、基地にやってくるのは輸送機と軍の高官のみ。 そんな中で一般人が来るとは、一体何者なのだろう。 ミーナ「あ、正確には元ウィッチの一般人の方よ」 私「なんだそうか」 数日後の私はこう答える あの時気が付くべきだったと ミーナ「以前に宮藤さんとリーネさん、そしてペリーヌさんがお世話になったの」 私「お世話になった?」 ミーナ「3人は一度ストライクウィッチーズを解散してから再結成するまで、少しの間戦線から離れていたの。それで、一時期鍛え直してもらってたのよ」 頭の中の以前巣で記憶した資料に再結成をしたと書かれていたのを思い出す。 確かにここは最前線基地、一週間程度ならまだしも、半年や一年も前線から遠ざかっているとカンも鈍るだろう。 私「鍛えてもらった人がよかったんだな」 ミーナ「美緒もお世話になった人よ」 私「坂本もか……私も昔ある人に散々しごかれてな」 ミーナ「そうなの?」 私「厳しかったが優しい人だった。今は何をしてるんだろうな」 窓から外を見ると青々とした空が広がっている。 確か妹と一緒に訓練を頼みに行った日もこんな天気だった。 ミーナ「私さんにもそういう時期があったのね」 私「まあな。いい思い出……とはいいにくいがな」 主に妹的な意味で。 私「さて、今日は私が夕飯を作るか」 ミーナ「でも今日は宮藤さんが当番のはずだけれど……」 私「恩師が来るんだ。仲が悪いなら別だが、積もる話もあろうだろうさ」 ミーナ「……そうね。じゃあわたしから宮藤さんに伝えておくわ」 私「頼んだ」 ミーナは私に背を向けて宮藤を探しに向かう。 私は師匠の顔を思い浮かべながら、教えられた通りに箒にまたがってみる。 魔力をコントロールする。ふわり、と体が宙に少しだけ浮かんだ。 私「まだ何とかなるもんだな」 魔力を止めて床に足を付ける。 箒を元の場所に戻すため、私は自室へと戻ることにした。 台所 夕食までまだ相当時間があるが、いざ作る時になって何もありませんでした。では笑い話にもならない。 なので冷蔵庫の中身を確認することにする。 扉を開くとひんやりとした空気が漂ってきた。 私「……ふむ」 一通り冷蔵庫の中身を確認したが、これなら問題ないだろう。 確かこの間倉庫の方に補給物資も届いていたし。 冷気が漏れ出さないうちに手早く扉を閉じる。 夕飯の準備までまだ時間がある。偶には部屋で昼寝でもするのもいいかもしれない。 そう思いながら振り返る。 ルッキーニ「やっほー」 シャーリー「やー」 そこには椅子に座って待機している二人の姿があった。 一体どうやって音も立てずに椅子に座っていたのかはこの際考えないことにする。 私の注意力散漫ということにしておこう。 私「……何が食べたい?」 尋ねると二人は顔を見合わせた。 ルッキーニ「まだあたし達なにもいってないよ」 シャーリー「まあ正解なんだけどさ」 私「お前達が台所に来る時は大抵おやつか何かを食べにくる時だ」 ため息をつきながら、手を洗うために服の袖をまくりあげる。 私「ちょっと待ってろ。……期待はするなよ」 何を作るか考えながら、とりあえず冷蔵庫の扉を開いた。 数十分後、オーブンから取り出されたのはアップルパイ。 少し焦げ目が付いてしまったがこのくらいは問題ないだろう。 熱いうちに包丁を入れると、サクサクとパイ生地のいい音と、シナモンの香りがした。 切ったそれを白い皿に移して、フォークも一緒に乗せて二人へ持っていく。 私「出来たぞー」 ルッキーニ「わあい!」 ルッキーニは両手を上げて喜ぶ。やはり笑っている時が一番可愛らしい。 って何考えてるんだ私は。 シャーリー「アップルパイにしては早かったんじゃないか? パイ生地とか作るの大変だろ?」 私「あ、ああ。昨日はペリーヌが食事当番だったろ? その時、作りすぎて余ったから私が貰って冷蔵庫に入れておいたんだ」 右片手で左腕軍服の袖を直しながら、左手で椅子をひきルッキーニの隣に座る。 既にルッキーニは黙々と食べ始めていて、切り分けた分が半分無くなっている。 私「美味しいか?」 ルッキーニ「うん! すっごく美味しい!」 私「そうか。ならよかった」 普段のあいまいな感情ではなく、間違いなく凄く嬉しいと感じた。 だがこの感情も裏切った時全て無くなってしまうと考える。 嫌、だな。 凄く嫌だ。自分がそんな感情を持つことは、許されないと思っても。 私「……」 シャーリー「どうしたんだ? 急に黙ったりして」 シャーリーの声にハッとして顔を上げる。 どうやらいつの間にか俯いていたようだ。 私「何でもない。ちょっと考え事してただけだからさ」 シャーリー「そうか。ナニか悩みがあったら遠慮なくいってくれよ」 シャーリーはアップルパイをフォークで一口くらいの大きさにして、それを突き刺すと私の前まで持ってきた。 シャーリー「遠慮するなよ。親友」 歯を見せてシャーリーは笑う。 私「……」 少し、本当に少しだけ泣きそうになって、全てを洗いざらい吐いてしまおうとも思った。 けれど心の中で言ってはいけないと叫んでいる。 感情と言葉を飲み込むと、こちらも少しだけ笑みを浮かべる。 私「そのうちな。親友」 ルッキーニ「ねえねえあたしは!? あたしは!?」 少し不満そうにルッキーニが声を上げる。 シャーリー「んー、なんていうかな」 シャーリーは右の人差指を額に当てた。 ルッキーニ「何?」 シャーリー「あたしはルッキーニのことを親友だと思ってるし、妹みたいにも思ってる」 それは周知の事実だろう。一体どこを悩む必要があると言うのか。 シャーリー「でも私はそれに加えて別の感情持ってるんじゃないか?」 私「……は?」 思わず反応が遅れた。 シャーリー「違うのか?」 私「違う!」 いや違わないけど。 私「それに前にもこんな話を――」 ルッキーニ「違うの?」 目に涙を浮かべつつ、ルッキーニは私を上目づかいで見てくる。 反則だろうそれは色々と。 私「う、うぐぬぬぬ……」 散々うめいた後、ため息をついた。 私「……私もシャーリーと同じ気持ちだ」 ルッキーニ「ホント?」 私「ホントだ」 シャーリーはニヤニヤしながら私を見ている。 ああもう親友って呼ぶんじゃ無かったよちくせう。 ルッキーニ「ね、ね、ね。シャーリーが言ってた別の感情って?」 体をこっちに向けて身を乗り出すように顔を近づけてくる。 私「あ、そ、それはだな……」 返答に困る私に救いの神は降臨した。 ガチャッ 扉の開く音に、私を含めた全員の視線が扉へ向かう。 坂本「おお、お前達こんなところにいたのか」 現れた坂本は私には女神のようにも見えた。 坂本「そろそろ客人がくるから知らせておこうとおもってな」 シャーリー「もうそんな時間かー」 ルッキーニ「まだ食べてるのにー」 私「皿ごと部屋に持っていっていいぞ。ただしあとで皿は後で返してくれよ」 その言葉に二人は皿を抱えて食堂から飛び出して行った。 こういう時の行動はとんでもなく早いな。 坂本「……もうちょっとあの行動の速さを訓練に生かしてくれればいいんだが」 私「やることはやってるし問題はないだろうさ」 坂本はため息をついた。が、直ぐに顔を上げて立ち直る。 坂本「さてわたしは滑走路に迎えに行かなきゃな」 私「ところで、誰が来るんだ? お前や宮藤達がお世話になってたと聞いたんだが」 坂本「ああそれはくs……」 ゲフンゲフンと咳払いをした。 坂本「アンナ・フェラーラ。元ウィッチで今も時々ウィッチの訓練をしてくれている人だ」 私「そうかアンナ・フェラーラか……アンナ……?」 どこかで聞いたことがあるような。 私(アンナ……アンナ……アンナ・フェラー……ラ……――あっ) 私「……」 坂本「どうした? 急に顔色が悪くなったようだが……」 私「ナンデモアリマセンナンデモアリマセン」 思わずカタコトになってしまう。 ダラダラと背中に嫌な汗が流れているのがわかる。 坂本「そうか? じゃあわたしは行くからな」 坂本が扉から出て行ったのを確認すると、頭を抱えて机に突っ伏した。 私(やばいよやばいよ今までで一番やばいよ……) アンナ・フェラーラ。 忘れもしない、私達姉妹を鍛え上げたクs……ではなく、師匠。 そして自分の正体を知っている人物。 一体どうやって誤魔化そうか。 冷や汗を流しながら私はとりあえず台所の後片付けを済ませることにした。 食堂 私「……ちょっと塩気が足りないかな?」 一度小皿に移したスープの味を確かめると鍋をかきまぜる。 夕食はシチューにすることにした。今回は肉が無いので魚介類を使った。 塩を鍋の中に入れ、再び少量を小皿に移し味見をする。 私「ん、これなら問題ないな」 我ながらうまくできたと思う。 ちなみに魚介類はイカとタコはいれていない。シャーリーが苦手と聞いたからだ。 物足りない人は茹でてあるものを用意しているのでそこから個別でとってもらえばいい。 鍋のふたを閉め、エプロンを外し椅子に座る。 私「ふぅ……久々にこんなに長く厨房に立ったな」 ???「ねねね! できた!?」 私「ああ出来たよ……って」 ルッキーニ「味見していい?」 これで何度目かわからないが、再びルッキーニの接近に気付くことなく背後を取られていた。 やはり私は何かに集中をしていると周りが消えてしまうらしい。 私「……ちょっとだけだぞ?」 ルッキーニ「うん!」 下ろした腰を再びあげると、ふたを開け小皿にシチューを移す。 火を止めたのが先ほどだったのでまだ暖かいシチューは少量でも湯気を立てている。 私「火傷するなよ?」 ルッキーニ「大丈夫大丈夫! いただきまーす!」 皿を渡すとすぐにルッキーニは小皿の縁に口を付けシチューを飲む。 私(……そういえば) あの小皿は、何度も何度も私が味見をしたので恐らく縁部分に私が口づけてない場所はないはず。 つまり―― 私(……間接キス?) そう思った瞬間、顔の温度が急上昇していくのを感じた。 何を考えているんだ私は! その考えだといつも食事で使っている箸やスプーンだってある意味間接キスじゃないか! ――ってああもうそう考えたら余計熱くなってきた! 落ち着け私落ち着け私。私はできる子私はできる子。 私(びーくーるびーくーる……) 何度も壁に頭をぶつけたい衝動に襲われたが、今の状態でこれをやると壁を粉砕する可能性もあるので何とか抑えることができた。 ルッキーニ「ごちそうさま!」 ルッキーニの声になんとか現実へと戻ることができた。 私「どうだった?」 ルッキーニ「んー……美味しいけどちょっと甘いかもしれない」 少し唸ってからルッキーニは答えた。 私「少し甘いか……」 ルッキーニ「あまり気にならないからあたしはこれでいいと思うよ」 私「まあ少し塩を足す程度だから直ぐに終わるさ」 調味料を取るために棚を漁る。 ルッキーニ「ところで私に聞きたいことがあるんだけど」 私「なんだ?」 ルッキーニ「その格好……どうしたの?」 現在の私の格好は、髪を下ろして黒くて四角いフレームのメガネを付けている。 ちなみにこの眼鏡は私が先ほどネウロイの能力を使い作りだした。 とはいっても本当に眼鏡として作りだしたので、意思を持ってるとかコアがあるとかそんなことはない。 なお度も僅かだが入っている。 私「えらく今更だな……。まあ、いわゆるイメチェンというやつだ」 手で眼鏡をクイッと上に軽くあげる。 かけていないときはわからなかったが、かけてみると無性にやりたくなることに気付いた。 ルッキーニ「へー」 私「……似合わないか?」 ルッキーニ「ううんすっごく似合ってると思う」 私「そうか」 ルッキーニの頭を撫でる。 今回は師匠の目を誤魔化すためにやったが、偶には格好を変えるのもいいかもしれない。 満足するまで撫でた後、本来の目的である塩を再び探そうとした時。 ガチャン ミーナ「私さんもう夕飯の準備は出来てるかしら」 扉を開いてミーナが入ってきた。 耳を澄ますと、扉の前から何人かの喋る声が聞える。 塩を入れたかったところだが、これでは間に合わないだろう。 私「ルッキーニが美味しいと言ってくれたからな。大丈夫だ」 ミーナ「そう。なら問題ないわね……ってどうしたのその姿」 ルッキーニ「イメージチェンジだって」 ミーナ「へえ……似合ってるわね」 私「そうか? 実はまだ鏡見てなくてな。どんな姿しているかまだ確認できてないんだ」 ミーナ「じゃあ夕食前に一度姿を確認してきたら? 多分そのくらいの時間はあるわよ?」 ミーナの提案に私はあることを思いついた。うまくいけば少し顔を見られる程度で済むかもしれない。 私「そう、だな。じゃあ私は少し部屋に戻らせてもらおう」 エプロンを外すと、外したエプロンをルッキーニに着せる。 ルッキーニ「うじゅ?」 私「私は少し疲れたから自室に戻って休んでいる、後はルッキーニに任せる。まあ、皿にシチューを入れるだけだし問題ないだろ?」 ルッキーニ「うん!」 私「いい返事だ」 私は頬が緩むのを感じた。 決してルッキーニのエプロン姿が可愛らしかったからとかそんな理由ではない。絶対にだ。 私「じゃあ後は頼んだぞルッキーニ」 ルッキーニ「また後でね!」 ミーナ「お疲れ様私さん」 二人に見送られながら食堂の扉を開ける。 廊下に出る前にもう一度だけルッキーニのエプロン姿を目に焼き付けた。 廊下 私「あっ」 全員「あっ」 食堂から出た私は既に待機していた他の連中とばったり遭遇してしまった。 私(しまったぁぁぁぁぁ! ルッキーニのことで頭がいっぱいで集まってるの忘れてたあああああああああ!) 食堂に戻ろうにも、任せると言ってしまったので今更のこのこ戻るわけにもいかない。 私「や、やあ」 宮藤「私さんどうしたんですかその格好」 私「あー私っていつも同じ格好だろ? だから気分転換にイメージチェンジをだな」 リーネ「そうなんですか」 数名はどうやら普通に受け止めてくれたようだが、残りは疑った、というより変な物を見るような目で私を見ている。 まあ普段眼鏡なんてかけていないので変に思われるのは仕方が無いが結構辛いものがある。 サーニャ「そ、その似合ってる……と思います」 私「は、はははは……ありがとう」 サーニャのフォローに少し泣きそうになった。今度サーニャのデザートは多めにしてあげよう。 シャーリーところで私は夕飯は食べないのか?」 私「私は味見で結構食べたからな」 エーリカ「えーずるいー」 バルクホルン「お前は寝ていただろう」 私「客人が来てるらしいから多めに作ってる。心配するな」 幸いまだ師匠は坂本と一緒にいるようでここにはいない。 顔を合わせることにならなくてよかった。師匠はかなり勘がいいのでちょっとしたボロで直ぐにばれる危険がある。 私「あ、今日の夕食は具は各自で入れてくれ」 ルッキーニに言い忘れたことを伝え、私は部屋に戻るため早足でその場を後にした。 再び数時間後 部屋の中には私とルッキーニ、そしてシャーリーがいる。 先ほどまでは宮藤達がいなくて暇だからとエイラとサーニャもいたが夜間哨戒に向かった。 ルッキーニ「うゆー……」 ルッキーニはベッドで眠っている。 私のベッドだが今日は手伝ってもらったことだし寝かせようと思う。 そして私とシャーリーはというと、テーブルを挟んで向かい合っていた。 私「どうする?」 シャーリー「んむ……」 互いの手には5枚のカード。所謂ポーカーをやっている。 ちなみに先ほどまではジェンガだった。(カードゲームだとエイラが無双するので) 私「私は少々手が悪いので……1枚交換だ」 手札を1枚捨て、山札から1枚持ってくる。 やってきたのはクローバーのクイーン。 私「どうやら運は私側に向いてるようだ」 ジェンガでは肝心なタイミングでクシャミをしてしまい、崩してしまう失態を見せてしまった。 それを取り戻すかのように手札はいいものが揃っている。 私(罰ゲームは勘弁願いたいのでな) シャーリーが開始前に負けた方は罰ゲームと言ったので、シャーリーも真剣な表情をしている。 ここまでの結果は6戦3勝3敗とありがちな展開と言える。 なので、この勝負で決着がつく。 私(私の手は……ストレートフラッシュ。しかも手の大きさから同じストレートフラッシュでも9から開始なら負けることはない……) もはやシャーリーの勝つ可能性は零に近い。 そうだな罰ゲームを考えよう。多分シャーリーのことだろうから服をバニーガールに変えるとかは余り意味が無いだろう。 シャーリー「じゃああたしは3枚……頼む!」 よしいいこと思いついた。 明日エーリカに料理作ってもらってシャーリーに食べさせよう。 何かよくわからないが、シャーリーのせいで何かを漏らしたような記憶もあるから憂さ晴らしも含めて。 私「じゃあいくぞ覚悟はいいな?」 シャーリー「へへーんそっちこそ」 私「強がらなくてもいいんだぞ? 私はこれだ」 シャーリーに手札を見せる。 私「クローバーの8からクイーンのストレートフラッシュだ」 一瞬、シャーリーが動揺したのを私は見逃さなかった。 嬉しさで顔が緩みそうになるのを必死にこらえる。 シャーリー「ま、まさかストレートフラッシュなんて……」 私「罰ゲームはもう考えてあるから安心しろ」 シャーリー「ストレートフラッシュなんて……なーんてな」 私「……は?」 シャーリーが私に手札を見せる。 そこにはハート、クローバー、スペード、ダイアそれぞれの5、そしてジョーカー。 シャーリー「ファイブ・オア・アカインド……ファイブカードって言ったほうがわかりやすいか?」 私「う、うしょ……」 ショックのあまり呂律が回らない。 計画が、私の計画が……。 シャーリー「勿論、ストレートフラッシュより役は高いからあたしの勝ちだな!」 私「しょ、しょんなあああああああああ……」 我ながら情けない声を上げながら、テーブルに突っ伏す。 シャーリー「じゃー罰ゲームは何が良いかなー」 突っ伏しているので顔は見えないが声の様子から笑っているのがわかる。 多分彼女が好きな人なら一撃でノックアウトされそうな笑顔だろう。 ただし私にとっては悪夢への案内人の笑顔だが。 シャーリー「うーんうーん……」 やめろ悩まないでくれ。悩めば悩むだけろくな罰ゲームしか出ないような気がする。 私(あばばばばばばばば) シャーリー「そうだ思いついた!」 と言ってシャーリーが手を叩いたのと同時に、 トントン と部屋の扉がノックされた。 私にはノックの音がまるでウェディングベルのように聞えた うまくいけばこのままうやむやになってシャーリーも忘れるかもしれない。 シャーリー「部屋の主は死んでるけどいるぞー」 私「勝手に殺すな」 既に死んでるのは内緒だ。 扉を開けて入ってきたのは宮藤だった。 私とシャーリーを見た瞬間、殺気の様なものを感じたが多分気のせいだろう。 宮藤「……はっ!? す、すいませんちょっとぼーっとしてて」 慌てて宮藤は袖で口元を拭う。 シャーリー「で、どうしたんだ? お客さんとはもういいのか?」 宮藤「はい。色々と話せましたし……。あの、私さんに伝言なんですけど……」 私「私に? 誰から?」 体は机に突っ伏しているが、首をひねって宮藤の方に顔を向ける。 宮藤「アンナさん……あっお客さんの名前ですよ。アンナさんが私さんにお礼を言いたいって」 私「お礼?」 宮藤「はい。夕食のシチューが美味しかったらしくて」 それくらい伝言だけでいいだろうに。 どうしてわざわざ私に直接会おうとするんだあの人は。 宮藤「直接会ってお礼をした方が心が伝わるって言ってました」 私「んーあー……お礼言われるだけに行くのもなぁ……」 シャーリー「別に会うだけなんだしいいだろ?」 私「でもあの人もう高齢だしこの時間には寝たほうがいいと思うんだよなあ」 宮藤「……あれ? 私さんアンナさんに会ったことあるんですか?」 私「い、いやないぞ」 宮藤「そうですか……なんでアンナさんがお婆さんってこと知ってるのか気になっちゃって」 しまった。私はまだ師匠に会っていないということにしておいたんだった。 恐らく宮藤達は滑走路から師匠と一緒にいるので、降りてきたときに話しかけたというのも通じない。 しかも私は台所にこもって料理を作っていたというのを、部隊の全員が知っている。 私「あ、あーその、ミーナだ。ミーナが教えてくれたんだよ」 その場かぎりだが、多分これが一番ばれないとおもう。 ――今更ながら遠くから姿を見たって手も思いついたが。 宮藤「そうなんですか」 幸い宮藤は信じたようだ。私に寿命と言うものがあったら多分半年ほど縮んでいたと思う。 宮藤「場所ですけど、少ししたら滑走路に行くって言ってたので今から向かえば多分丁度だと思います」 私「で、でもなぁ……」 シャーリー「行ってきたらどうだ? ロマーニャとはいえ夜は冷えるし、待たせるのもどうかとおもうぞ」 私「う、うう……わかったよ行くよ」 二人に言われて重々しい体を起きあがらせる。 ああいやだいやだ会いたくない。高確率でばれるよあの人、超勘がいいから。 私「……ルッキーニはそこで眠らせてやってくれ」 ふらふらとした足取りで私は滑走路へと向かった。 滑走路 滑走路の一番先端に師匠はいた。 背中に手を回し、海を見つめるその姿は、私が教えてもらった時に比べて少し縮んでいた。 ――寂しさ、なのだろうかこの感情は。 感情の整理がつかないままゆっくりと近づく。 アンナ「……来たかい」 私「はい」 師匠は振り向くと私の目をじっと見つめてきた。 ああ、間違いない。師匠は私のことをわかっている。 アンナ「……同じだったからね」 私「同じ?」 アンナ「アンタと妹二人に訓練をしてやった最後の日に、あんたが作った夕食のシチューと同じ味だった」 私「……そんなこと覚えてたんですか」 アンナ「自慢じゃないけど、あたしは今まで鍛えたウィッチのことは忘れちゃいないさ」 私は出会いがしらに殴られるかと思っていたがそんな様子はない。 私「師匠……」 アンナ「……昔、ずっと昔にアンタと同じ目をした軍人がいた」 私「同じ目をした……?」 アンナ「そいつは言ったよ。ウィッチが傷つくのは嫌だと、ウィッチが戦わなくても済むようにするのが自分の仕事だとね」 師匠はそこで一呼吸ついた。 その目は昔を懐かしむような、悲しむような目をしている。 私「……その人は今どうしてるんですか?」 アンナ「……さあね。つい一年前にウォーロックとかいう兵器を勝手に作り出して、ウィッチに対してクーデターを起こしたんだけど、兵器が暴走、失敗してそれからは知らないよ」 私「そう、ですか」 アンナ「あいつは劇薬を選んだのさ。その兵器がうまくいけばウィッチは戦わなくてよかったかもしれない。でも、急ぎ過ぎた」 確かにその兵器がうまく行ったなら願い通りウィッチは傷つくことはなかっただろう。 ウィッチを傷つけたくないという気持ちが先走り過ぎて、同意を得る前に行動を取り失敗というところなのかもしれない。 アンナ「アンタの目はそんなあいつと同じ目だった」 私は実験の材料となる子供たちを救いたかった。 だからもう実験をしなくて済むようにネウロイの巣を破壊しに隊を率いて、殺されて、殺し返した。 結果として子どもたちは助かったが、彼らを守る軍は無くなり国は無くなった。 私も急ぎ過ぎたのかもしれない。 一度死んだからといって怒りにまかせた復讐の前に、もう一度だけ話せばよかったのかもしれない。 ――もう全ては遅いけれど。 アンナ「アンタのいた国のことと、基地のことを考えればアンタがどんな存在になったか直ぐに分かったさ」 私「……はい」 アンナ「あたしはもう何も言わない。でもこれだけは言っておくよ」 私「……」 アンナ「他人を傷つけたなら今度は他人を見を呈して守りな。でもアンタが死ぬことで責任取れると思ったら大間違いだよ。確かにアンタは人を殺したけれど、あんたが居なくなったら悲しむ人も間違いなく居るのさ」 私はその言葉に、ただ一回無言で頷くことしかできなかった。 師匠は知っていた。 私がネウロイだということも、近いうちに死ぬ気だったことも。 私「……師匠」 私は師匠の肩に手を乗せる。 確かに私は師匠の言葉は受け止めた。しかし、これだけはやらなければならない。 私「今日の……いえ、ずっと昔の記憶まで含めて、私のことを忘れてもらいます」 返事を聞く前に記憶を読みとり、書きかえる。 一瞬の静寂の後に師匠は口を開いた。 アンナ「……はて、あたしはなんでここにいるんだったかね」 私「お忘れですか? アンナさんは私にシチューのお礼がしたいって言ってここまで来たんですよ?」 アンナ「ああ、そうだった、そうだったね。とうとう物忘れが激しくなってきたのかねえ」 私「……いえいえアンナさんはまだ若いですよ。そろそろ戻りませんか? 夜も更けてきましたし」 アンナ「じゃあそうさせてもらおうか」 師匠、いやアンナさんが滑走路から去るのを、私は彼女が見えなくなるまでその場から動かずにずっと見ていた。 私「……ありがとうございました」 翌日 昼 部屋には再びシャーリーとルッキーニ、そして珍しくハルトマンがいる。 なんでも絵本を読み終わったので暇でしょうがないらしい。 なので4人でできるゲームということでババ抜きをすることにした。 順番はルッキーニ→私→ハルトマン→シャーリー。 ルッキーニ「あのお婆さんいっちゃうね」 私「そうだなあ……っと揃った」 ハルトマンから取ったカードはスペードの2。手札にクローバーの2があったので捨てる。 ハルトマン「げっ、運いいね私」 そんなことを言いつつ、シャーリーからカードをひいたハルトマンもハートのキングとダイヤのキングを揃えていた。 シャーリー「今頃はミーナ隊長と坂本中佐が見送ってる頃だな……よし上がりっ!」 カードを捨てると両手を上げてガッツポーズをした。 相変わらずカードゲーム強いな。 ルッキーニ「うじゅ……」 私の手札は3枚。そのうちの真ん中をルッキーニは選ぶ。 ルッキーニ「やったー!」 喜びの声と共にルッキーニもあがる。 これで私とハルトマンの一騎打ちになった。 ハルトマン「さーて私どっちを取る?」 ハルトマンの手札は2枚。 私手元にジョーカーは無いので間違いなくハルトマンが持っている。 私(……右だ!) 心の中で叫びカードをひく。 私「……」 来た。来てしまった。憎らしい笑みを浮かべる道化師の姿が描かれたカードが。 ハルトマン「じゃあわたしはこれ!」 取ったカードは勿論ジョーカーではなくスペードのエース。 また負けた。 私「うっがあああああああ!」 叫びつつ昨夜と同じようにテーブルに突っ伏す。 シャーリー「じゃあ私は罰ゲームだな。昨日の分も含めて2つだ!」 ハルトマン・ルッキーニ「「イェー!」」 しかも昨日のこともバッチリと覚えていた。 不思議と嫌な気持ちはなくまるでじゃれ合っているような気分。 結局のところ、私は彼女達といるのが好きなのだろう。 私(……守るかぁ) 口にするのは簡単だが行動に起こすには難しい。私が人間ではないとばれてしまうから。 もう少しだけ考えたい。 私はどうしたいのかを。 彼女達と生きて守りたいのか、死んでで償うべきなのか。 きっと時間はもう僅かしか残っていないから。 どんな結果になってもいいように、この時間は大切にしておこう。 シャーリー「じゃあバニーガール姿で一週間過ごすな!」 私「一週間はおかしいだろう!?」 ルッキーニ「昨日の分と合わせてだよ」 ハルトマン「おとなしくおなわにつけー!」 私「うあああああああああああああああああああああああああああ!」
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登録日:2012/04/10 (火) 09 58 06 更新日:2021/10/26 Tue 00 35 14 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 クラフト 必殺技 技 時々カオス 英雄伝説 軌跡シリーズ クラフトとは、RPG『英雄伝説 軌跡シリーズ』における“技”や“必殺技”に該当する物の呼称である。 プレイヤーは各キャラ毎に固有のこれらを駆使して戦いに臨むことになる。 【概要】 技である以上、基本的に各々が得意とする武器を通して繰り出されることが多い。 そのため、設定的に戦闘を得意とするキャラであれば直接的な攻撃力に富んだものを、そうでない者や導力魔法に長けたタイプならサポート系統のものを多く覚える傾向にある。 各キャラが戦闘でどのような役割を担うかは、 最大HPや攻撃力などの各種パラメータ 戦術オーブメントのライン配列(最大EPの多寡やアーツの使用適性に影響) などと並び、このクラフトの性能に大きく左右される。 大まかな分類と共に、いくつかの例を挙げてみよう。 《攻撃型》 まんま攻撃タイプ。状態異常、遅延、能力値変動などの追加効果を持つものも。 ○金剛撃(エステル・ブライト) 敵一体(強化後は対象が範囲に変わる)にダメージを与えつつ、準備中のアーツやクラフトを強制解除。 ○双連撃(ヨシュア・ブライト) 一度の行動で二度のダメージを与える。 《回復・防御型》 体力や状態異常などを回復したりするタイプ。 ○バイタルカノン(ティータ・ラッセル) 回復効果のある砲弾を打ち上げ、範囲内の味方を治療。 《サポート型》 敵味方の能力値を変動させたり、行動順を入れ替えたりと様々。 ○掛け声(エステル・ブライト) 自分を中心に、範囲内の味方の攻撃力を増加させる。 ○ケンプファー(クローゼ・リンツ) 愛鷹ジークの攻撃(?)により、敵一体の攻撃力・防御力を激減させる。 これらはあくまで一例に過ぎず、他にも様々なクラフトが存在する。 どこぞの剣帝は分身を作り出すクラフトを使い、挙句、その分身が本体と同様に攻撃してきたり……。ホント勘弁してください。 【CP(クラフトポイント)】 戦闘中に頻繁に増減する各キャラのパラメータとして、HP、EP、CPがある。 このうち、クラフトの使用時に消費されるのがCP(最大値は200で固定)となっている。 他のパラメータにも少し触れておくと、 HP:残り体力。最大値がレベルアップで成長 EP:アーツ使用時に消費される、各自所有オーブメントの残存導力。最大EPは店でスロットを改造することで増大 といった具合である。 CPは敵に攻撃を当てる、または敵から攻撃を受けることで少しずつ回復する性質を持つ。 大体の目安として、一体の敵に通常攻撃を当てた時の回復量は10程度。ただし“弱すぎる敵を攻撃しても回復量が少ない”という仕様もあるので、0から満タンを目指すのはちょっと面倒。 ちなみに、広範囲アーツなどで複数の敵を攻撃すれば一度での大量回復が見込める。上手くいけば、そのアーツ後に続けてSブレイク(後述)発動も可能になるかも。 【Sクラフト】 CPを全て消費して発動する、いわば超必殺技。条件が少々ややこしいが、通常のクラフトとは一線を画した性能を持つ。 仕様は以下の通り。 CPが最低でも100必要で、しかも使用後は必ずCPが0になる CPを200まで溜めている時のみ最大級の威力を発揮する(または何がしかの追加効果を得られる) 必ず命中する(『シャイニングポム』という、メタルスライム的なモンスターの狩りにうってつけ) CPが100以上あるキャラは常に入力待ち状態にあり、他キャラの行動に割り込んでいつでもSクラフトを発動可能(この発動形態を『Sブレイク』と呼ぶ) 特にSブレイクの意義は大きく、 弱っている敵に先回りして止めを刺す 戦闘中に度々発生する『STRボーナス』などを横取り可能(敵の邪魔をしつつ、自身の攻撃の威力をさらに増大させられる) ピンチでも割り込んで回復や防御ができる など、上手く活用すれば様々な恩恵を受けられる。 当然ながら、Sクラフトは行動順が回ってくるのを待って通常クラフト同様に使用することもできる。 ただし、Sブレイクで使用できるSクラフトはメニュー画面で事前登録した一つだけに限られる。 攻撃特化、回復・防御特化……といった別方面のSクラフトを持つキャラは、どちらを登録するかで運用方法が大きく変動することとなる。 【コンビクラフト】 零の軌跡で新登場したクラフト。 味方2人のCPを100消費し放つ連携攻撃。 Sクラフトより総じて威力が高く範囲も広い傾向にあり、雑魚の殲滅からボスの削りまで非常に役立つ。 消費CPは合計200であるものの、Sクラフトのように一人がすっからかんになることもないのでその後のケアがしやすいのも魅力。CPMAXからならコンクラ→Sブレイクなんてことも可能。 一方で2人同時行動なため、AT落ちの影響には注意。下手するとずっと敵のターン!になりかねない。 Sブレイクのような割り込み使用も不可能なので、使用タイミングには注意。 また一人用のSクラフトと違い、能力強化やマスタークオーツ効果の参照先が面倒なので把握しておく必要がある。まぁ片方だけ強化すればいいので楽と言えば楽だが。 碧の軌跡から追加されたバーストとも親和性が高い…と思いきや、バーストゲージを二枠使ってしまうので微妙。 バースト前にラッシュをかける時か、バーストゲージ最後の1枠を使うと効率的。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 味方を殴って回復させるクラフトや、時の結界でアーツ駆動を早めるクラフトなど、シリーズを重ねるほどにどんどん強くなってきてるな。 -- 名無しさん (2014-09-23 12 58 47) シャロンさんの回復クラフトが、めっちゃシュールで吹いた。お茶会かよ。 -- 名無しさん (2014-10-02 02 12 32) 名前 コメント
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── 翌日、ハンガー内 エーリカ「これが俺のストライカーユニット?」 俺「うん。紫ちゃん」 宮藤「ゆかりちゃん?」 俺「紫電改だから、紫ちゃん。可愛いでしょ?」 シャーリー「なー、チューンしてたりするのか?」 俺「少しだけなら」 シャーリー「ほぼノーマルでそんなスピードが出せるとは思えないけどなー」 俺「俺の固有魔法はストライカーに作用するものではないですからね。要は、誰かに引っ張ってもらってるようなものです。ストライカーの性能はあまり関係ないんですよ」 シャーリー「なんだよ。つまんないなー」 ミーナ「はいはい。無駄話はそこまで! 今日は俺さんの実力を見る意味も兼ねて実践訓練を行います」 坂本「飛行訓練の方は、」 シャーリー「はーい! それ、私がやるよ!」 坂本「む、そうか? では、俺にはシャーリーに付いて飛んでもらう」 俺「了解」 シャーリー「へへ、昨日あんな大口叩いたんだ。ちゃんと私に付いてこいよー?」 ストライカーに足を通しながら彼女はニヤリと笑う。エンジンの振動に合わせて胸がたゆんたゆんと揺れていた。 俺「……イエスおっぱい」 シャーリー「え?」 俺「ん?」 宮藤「おっぱい!」 リーネ「……芳佳ちゃん?」 シャーリー「まあいいや。ほら、行くぞ!」 俺「らじゃー」 俺「あの、これって固有魔法使って良いんですよね?」 シャーリー「うん?」 俺「いや、俺、固有魔法ないとThe 平均☆ って感じの能力なんで……イェーガー大尉に付いていくのは厳しいかなー、なんて」 シャーリー「あはは、正直な奴だな。もちろん使いたいなら使って良い。それも含めて俺の能力だからな」 俺「ありがたやー」 シャーリー「……そろそろ始めるぞー」 俺「了解……反応速度4、敏捷性3、速度3」 ―――― 坂本「どうだ?」 ミーナ「ええ、飛行技術は問題ないわね」 エーリカ「スピードも申し分無し。シャーリーも結構飛ばしてるのに、まだ余裕があるみたい」 バルクホルン「だが、戦闘で使えるかは別の話だ」 坂本「ふむ……おい、俺、シャーリー、そろそろ戻って来い」 俺「戻って来いって言ってますよ?」 シャーリー「ああ……なー俺、ちょっとスピードに全部割り振ってみてくれよ」 俺「え……」 シャーリー「勝負しよう」 俺「えー」 シャーリー「私に勝ったら胸触らせてやっても良いぞ」 俺「その勝負のった!」 シャーリー「そうこなくっちゃ!」 シャーリー「ここからあっちの岩まで約5kmある。そこで折り返して基地まで。先についた方が勝ちだ」 俺「良いでしょう。その胸、もにゅんもにゅんに揉みしだいてやりますよ」 シャーリー「ははは、そういうことは私に勝ってから言いなよ」 シャーリー「それじゃあ行くぞ……3」 俺「2」 シャーリー「1」 宮藤「あれ、帰ってきませんよ?」 坂本「あいつら……」 ミーナ「まったく、困ったものね」 坂本「まあ良い。今のうちに次の模擬戦の相手でも決めておこう」 エイラ「はいはーい! 私がやるゾ!」 エイラ(同じ被弾数0でも私の方が凄いっテことをサーニャにみせてやるんダ!) バルクホルン「いや、私がやろう」 エイラ「エっ」 坂本「……そうだな。ここはバルクホルンに頼もう」 エイラ「えェッ!?」 坂本「すまんな、エイラ」 エイラ「うぅ……」 サーニャ「エイラ、元気出して」 エイラ「サーニャぁ」 シャーリー「どうした俺、それが全力か?」 俺は彼女のやや後方の位置を飛んでいた。 上は青、下も青。前方には形の良い尻。脚から伝わるエンジンの振動も悪くない。 俺「いいや、ここから本気です。速度10!」 グッと速度が上がる。 シャーリー「お、やるじゃないか」 軽口を叩きながら彼女もスピードもあげる。 俺「うぇ、まだ上がるのかよ」 速度はほぼ同じ。いや、わずかにあっちが速いか。 その速度故か、あっという間に折り返し地点に到達してしまう。 シャーリー「ははは!」 彼女は軽やかに笑いながら綺麗に折り返していく。俺も一瞬遅れてターンをかけた。 俺「笑ってられるのも今のうちですよ!」 突然だが、この世界には慣性というものがある。それ故に、当然速度が速ければ曲がりづらくなってしまう。そう、今が正にそれだった。 普段は速度だけでなく、敏捷性や反応速度に能力をふっているからある程度速度が出ていても曲がり切れないなんてことはない。 だが、今はそれらの能力の底上げしていない。 俺「うぇぇっ!?」 しかも、今はそれらの能力を強化している時よりも速度が出ているのだ。ストライカーもほぼノーマルといって良い。 当たり前のことだが、俺は曲がりきれずに大きく引き離されることになった。 大きな半円を描きながら旋回した俺はため息をつきながらシャーリーを追う。綺麗なお尻はすでに遥か彼方だった。 シャーリー「おー俺、おかえり」 俺「……」 シャーリー「ははは、俺もなかなか速かったが、ちょっと足りなかったなー」 俺「……」 シャーリー「ま、私の胸を好きにしたかったら、ちゃんと曲がれるようになるんだな!」 ルッキーニ「ダメだよ! これは私のなんだからね!」 胸という言葉に反応したのか、いつのまにかルッキーニ少尉が現れていた。大きな胸に顔を埋めながら、そんなことを宣う。 ぐっぞー……すっげぇ羨ましい……! 俺「くっ、いつか揉みしだいてやりますからね!」 シャーリー「ははは、楽しみにしてるよ。あ、なー俺」 俺「なんです?」 シャーリー「私のことはシャーリーで良いよ。敬語も別に使わなくて良い。堅苦しいのは嫌いなんだ」 俺「……じゃあ改めて。シャーリー、そのおっぱいいつか揉ませてもらうからな!」 坂本「おい俺! 馬鹿なことを言ってないで次だ!」 俺「え?」 俺「次って今度は何だよ、もっさん少佐」 ミーナ「俺さんには1対1の模擬戦をしてもらいます」 俺「模擬戦? 相手は?」 バルクホルン「私だ」 俺「げっ、大尉!?」 バルクホルン「……ふん。お前の実力、見せてもらう」 規則正しい足音を響かせながら自身のストライカーへと歩いて行く大尉。 いきなりエースと一騎打ちかよ。素晴らしい洗礼だな、まったく。 エーリカ「俺、わかってるよね?」 俺「んなこと言ったって、模擬戦だぜ? いったいどうやって仲良くなるんだよ」 エーリカ「……みんなー、ちょっと聞いt」 俺「うわわ、やります! 超頑張ります!」 この悪魔め……スパルタにも程があるわ! エーリカ「うん、頑張って!」ニコッ ちくしょう! それでも可愛い! 坂本『俺、バルクホルン、聞こえるか?』 俺「はい」 バルクホルン「ええ」 坂本『バルクホルンはペイント弾、俺は模造刀を相手に当てた場合撃墜判定とする。良いな?』 俺「了解」 バルクホルン「依存はない」 俺「……大尉」 バルクホルン「なんだ」 俺「俺が勝ったら、もう少し仲良くしてくれません?」 バルクホルン「……私に勝ったら、だと? ふん。まずは口だけじゃないことを見せてみるんだな、中尉」 坂本『それでは、始め!』 俺「反応速度5、敏捷性5」 合図とほぼ同時に掃射された弾丸を距離を取りながらかわす。 大尉を中心にして大きく旋回しながら模造刀を鞘から引きぬいた。 俺「反応速度3、速度7」 加速しながら大尉の弾丸をバレルロールで回避。一息のうちに距離を詰めると、模造刀を振り抜いた。 が、それは空を切る。大尉は俺の攻撃を読んでいたのか、体をそらしてこちらの攻撃を回避していた。 バルクホルン「避けるのが得意なのは貴様だけじゃなんだ、中尉!」 距離を取りながら大尉は銃口をこちらに向ける。 バルクホルン「私だってネウロイの攻撃を掻い潜ってここまで生きてきた。貴様の攻撃を避けることなど造作も無い!」 小さく舌打ちする。断言されちゃったよ。やっぱりこの人超強い。 俺「反応速度5、敏捷性5」 ロールをしながら上昇。ギリギリを掠めていった弾丸達に冷や汗をかきながら左に反転。斜めにスリップしながら急降下に入る。 数メートルの距離をあけながら、大尉とすれ違った。大尉は旋回しながら再びこちらに銃を構えようとしている。 俺「……これ、絶対俺が不利だろ」 小さくぼやきながらも銃口の位置から弾丸の軌道を見極める。ばら撒かれた弾をかわしながら、少しずつ距離を詰めた。 だが、彼女も同時に俺と距離を取る。こちらには模造刀しか無いのだから、当然の判断だろう。 逆にこちらが距離を取ると追いすがってくる。どうやら、ゆっくり体勢を整えることも許してくれないらしい。このままじゃじわじわと嫐られるだけだ。 俺「反応速度4、敏捷性3、速度3」 ぐん、と速度が上がる。進路を右へ切ると、相手も右へ切った。すぐに左へ切り返す。そのまま旋回に入り、大きく回りこむ。 どうせこのままジリ貧で負けるなら、特攻にかけるしかない。 相手もこちらの意図に気付いたのか、同じように旋回し始めた。綺麗なrを描いた彼女はまっすぐこちらに銃口を向ける。俺も模造刀を構えてそれに応じた。 接近。放たれた弾丸を最小限の動きでかわし、急上昇をかける。銃弾が追いかけてくるが、それは無視。 弾幕が止んだのと同時に推力を切って体全体を持ち上げる。慣性に耐えながら、少し待ってからストライカーの推力を全開にする。 気持よく吹け上がるエンジンの振動と共に、頭は下を向く。 相手から見たら、急にバク転したように見えたはずだ。現在出せる最高の速さで突っ込みながら、軌道をわずかに調整する。 斜めにスライドしながら再び接近、大尉がこちらに照準を合わせているのが見えた。だが、もう距離はそうない。 俺「このまま……!」 バルクホルン「終わりだ、中尉!」 放たれた弾丸は3発。1発目を体を捻って避ける。2発目は運良くギリギリを掠めていった。3発目を模造刀で叩き落す。 大尉はもう目前だ。だが、彼女はまた引き金を引いていた。 俺「っ!」 模造刀を振り上げる。弾丸を弾いた模造刀はすでにペイントでべちゃべちゃになっていた。 銃声と共にさらにもう1発。それを腰から引きぬいた鞘で跳ね上げる。そのまま体を回し、裏拳を叩きこむようにして模造刀を振るった。 潰れた刃が風を切る。大尉にそれが当たる直前で俺は動きを止めた。 俺の刃はピタリと彼女の首筋で止まっている。しかし、彼女の銃口も寸分違わず俺の頭を狙っていた。 俺「……引き分け、ですか?」 バルクホルン「不本意だが」 俺は小さく息を吐いて彼女から少し距離を取る。模造刀を真下に強く振った。付着したペイントが飛んでくれるかと思ったが、案外そう上手くはいかなそうだ。 バルクホルン「中尉」 俺「はい?」 バルクホルン「なぜ、刀を途中で止めた?」 俺「それを言うなら、大尉こそどうして撃たなかったんです?」 バルクホルン「……」 俺「……まあ俺は、大尉の可愛いお顔やお体に傷が付いたら大変かなって思っただけですよ」 バルクホルン「かっ……そ、そうか」 坂本『俺、バルクホルン、そこまでで良い。戻って来い』 俺「ただいまー」 シャーリー「おかえり。お前、速いだけじゃなくて強いんだなー」 俺「だろ? はっはー、惚れたか?」 シャーリー「ぶはは、残念だがそれは無いな!」 エーリカ「俺!」 俺「げっ、悪──」 エーリカ「むっ……あ、シャーリー知ってる? 俺ってさー」 俺「うぉぉぉぉ! こんなところに天使様がー! エーリカマジ天使! EMT! EMT!」 シャーリー「お、なんだなんだ? 楽しそうだな!」 俺「EMT! EMT!」 バルクホルン「おい、俺中尉」 俺「EM……大尉」 バルクホルン「さっきのことだが」 俺「さっき?」 バルクホルン「お前が勝ったら……ってやつのことだ」 俺「あー、仲良くしてくれるんですか?」 バルクホルン「ぅん、あー、いや、その、なんだ……お前の実力は認めよう。大したものだ」 俺「ありがとうございます」 バルクホルン「それから、この短期間で宮藤にリベリアン、それからハルトマンとも仲良くなったようだな」 俺「まあ……そういうことになるんでしょうか」 1人は少し違う気もするが。 バルクホルン「つまり、お前はわずか1日で3人の信頼を得たというわけだ。坂本少佐とも旧知の仲らしいな。だから、あー……」 エーリカ「もうまどろっこしいなー。言いたいことがあるならはっきり言いなよ」 バルクホルン「うるさいぞハルトマン!……だから、その……お前を信頼している4人を信頼すると言っているんだ」 俺「あ、はぁ」 エーリカ「めんどくさいなー。俺のことを仲間と認めるってはっきり言えば良いのに」 バルクホルン「ハルトマン!」 バルクホルン「ともかくそういうことだ! だがな、俺!」 ギロリ、と彼女は俺を睨みつける。 バルクホルン「風紀を乱すようなことをしたら、容赦はしないからな」 俺「怖っ、いえ、はい!」 ふん、と鼻を鳴らして大尉は歩いて行った。 シャーリー「ははは、あいつも素直じゃないな。まあ良かったじゃないか、俺」 俺「……」 シャーリー「どうした?」 俺「いや、存外あっさり済んだなーと思って」 シャーリー「?」 俺「おい、エーリカ。これでミッション完了で良いのか?」 エーリカ「まあ及第点かなー」 俺「ひゃっほう! これで晴れて自由の身」 エーリカ「ではないよ?」 俺「えっ」 エーリカ「私、『"まず"は、トゥルーデと仲良くなってもらおうかな!』って言ったでしょ?」 俺「」 エーリカ「次は何してもらおうかなー」 俺「この悪魔め……」 エーリカ「……嫌、なの?」ナミダメウワメヅカイ 俺「うっ、ぐぅ……仕方ないな」 どのみち弱み握られてるし。 エーリカ「ありがとう、俺!」ニコッ ちくしょう、可愛い!